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リスの鳴き声、AIで判別 「ケーブルかじられネット不通」防ぐ調査 NTT東

ITmedia NEWS / 2024年5月7日 16時59分

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ニュースリリースより

 NTT東日本は5月7日、クリハラリス(タイワンリス)の生息状況調査を省力化するため、鳴き声をAIで解析しする識別調査を、神奈川県からの受託事業として2月から3月にかけて行ったと発表した。

 鳥の鳴き声などと高精度で識別でき、実用可能なレベルだと判断したという。今後は他の類似生物との識別も検証していく必要があるとしている。

 リスなどのげっ歯類が同社のケーブルを破損し、利用者の電話やインターネットなどが使えなくなる問題が起きているという。

 タイワンリスは、神奈川県では横浜・川崎・横須賀・鎌倉エリアで増殖。現在は、目撃情報があったエリアに担当者が行き、目視で生息状況を調査した上で罠を設置して捕獲・駆除している。

 今回、録音した鳴き声をAIに検知させて生息状況や範囲を特定することで、調査の省力化を図る検証を行った。横浜市内の「こども自然公園」内の5カ所にボイスレコーダーを設置し、2024年2月19日から3月29日にかけて鳴き声を収集。AIで音声を解析した。

 その結果、全ての設置場所でタイワンリスの鳴き声を検知。朝と夕方により多くの鳴き声を検知し、リスの生態とも一致した。雨や人、ホワイトノイズにより誤検知が発生することも分かった。

 一部の音声を人が聞き、AIが見逃した音声数を調査したが、「AIによる音の見逃しが大きな障壁となる事はない」と判断。鳥とクリハラリスの識別にも高精度で成功し、実用可能なレベルだとしている。

 同社は、調査で得た知見を基に、タイワンリスなどの生態調査の省力化を実現するAIソリューションの提案につなげていく。

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