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開業1915年 1世紀以上愛されてきた帯広の老舗のCDショップ「浅原栄陽堂」 110年の歴史に幕

HTB北海道ニュース / 2025年1月24日 18時37分

(c)HTB

1世紀以上帯広市民に愛されてきた老舗のCDショップが、惜しまれながら、25日に閉店します。

井元小雪記者)

「演歌歌手直筆のサインが入ったポスター、CDもずらっとありますね。その中でもこちら、カセットですよ。このサイズ懐かしいですね」。

演歌にJ-POP・クラシックまで。およそ3000点のCDやカセットなどが並ぶ「浅原栄陽堂」。帯広の広小路商店街で1世紀以上営業を続けてきましたが25日に閉店します。

客)

「このレシートも貴重になりますよね」。

吉田陽子さん)

「そう言われれば、そうですね」。

客)

「とっておこう」。

客)

「なくなっちゃうと寂しいよね。もう1つ買っていこうかな」。

吉田陽子さん)

「(五木ひろしさんの)契り持っていく?」。

客)

「うん、契り持っていく」。

店を切り盛りしてるのは吉田陽子さん(75)です。

吉田陽子さん)

「生まれ育ったところですし親もその上もやっていましたし

夫も仕事辞めてまでつないでくれた店なので、(栄陽堂は)

暮らしそのもの」。

「栄陽堂」ができたのは1915年。当時はレコードの他、本や文房具なども販売していました。

陽子さんは3代目社長の長女として誕生。名前は店名の「栄陽堂」から1文字とって名づけられました。

小学校の同級生だった克司さんと結婚し、1989年、克司さんが社長となり、店を継ぎました。しかし去年の夏、その克司さんが体調を崩し入院。後継者もいないことから閉店を決意したといいます。

吉田陽子さん)

「社長だけならいいけれど2人で(病気に)なっちゃうと

本当に迷惑かけちゃうので私がまだ元気なうちに決心しました」。

閉店を前に半額セールを行っている栄陽堂。別れを惜しむ常連客が次々と訪れています。

客)「ご挨拶に来ました。お世話になりました。

私、カラオケを趣味でやっていて、カラオケ好きのみなさんが栄陽堂に来て探す。CDがラックに入っていて吉田社長が聞かせてくれる。これいいなみたいな」。

時には鼻歌だけで曲を探しに来る客もいたそうです。

吉田陽子さん)

「(Q:どうやって探す?)クイズですよね。社長も詳しいし

私も古いのわかるし、当たるとうれしいですよ」。

帯広で長年愛されてきた栄陽堂は25日午後6時、110年の歴史に幕をおろします。

吉田陽子さん)

「十勝の皆さんにすごくお世話になってつながってきたと思う。やめてからどっと寂しくなるのかな」。

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