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自慢の新酒を味わおう! 東広島市と酒蔵が協力して行う「蔵開き」と 酒どころ・西条のルーツを徹底プレゼン!【アナたにプレゼン・テレビ派】

広島テレビ ニュース / 2024年4月12日 8時0分

広島テレビ放送

広島テレビのアナウンサーが気になるテーマを自ら取材してお伝えする『アナたにプレゼン』。東広島市内にある10の酒蔵が行う「蔵開き」と、日本酒や酒どころ・西条について、宮脇靖知アナウンサーがお伝えします。

4月6日からスタート!

「蔵開き」は、酒造りが一段落し、新酒も出ているこの時期ならではのイベントです。東広島市にある10の酒蔵と東広島市が協力し、2023年から始まりました。4月の毎週土曜日に、各蔵の蔵開きや新酒の販売、親子で楽しめる様々なイベントなどが行われています。

4月13日蔵開き ~亀齢酒造~

全幅の信頼が寄せられている杜氏の西垣昌弘さん

4月13日に蔵開きを予定してる亀齢酒造を紹介します。知る人ぞ知る杜氏の西垣昌弘さんは、兵庫県の但馬出身で、亀齢に勤めて27年、杜氏になって19年で、数々の賞を受賞してます。

1000円(税込)ほどの価格にもかかわらず、おいしい!

亀齢酒造のポイントは、「杜氏・西垣昌弘」と名前が書かれたラベルを貼っているところです。このような酒蔵は珍しく、西垣さんに対する思いと、全面的な信頼を寄せていることから、名前がついているそうです。

「杜氏」「蔵人」が季節労働者って…?

酒蔵用語として「蔵元」「杜氏」「蔵人」があります。「蔵元」が蔵のオーナー、つまり経営者です。その蔵元に雇われているのが「杜氏」で、酒造りの現場の最高責任者で、蔵には1人しかいません。その杜氏が「蔵人」たちを引き連れて、お酒造りをしています。

杜氏・西垣さんは「そろそろ孫の顔が見たい」と話す…それも間もなく!

昔ながらの酒造りは、杜氏と蔵人は季節労働者として、冬の酒造りのシーズンだけ酒蔵に来て、春夏は別の仕事をするそうです。この杜氏制度を敷いているのは、広島県で唯一「亀齢酒造」のみということです。杜氏の西垣さんも、酒造りの時期だけ但馬から泊まり込みで広島に来ています。今年は13人で半年間寝食を共にし、「酒造りは蔵人の輪」としてお酒を醸しています。西垣さんは元々大根を作っていたそうです。また、大工や漁業を営んでいる人もいると言います。杜氏は1年契約で、19年も杜氏を続けているのは、酒蔵の信頼を得ているからということです。

なぜ、西条が酒どころ?

酒造の門構えは、映えスポットとなっている!

同じく、4月13日に蔵開きを予定している「西條鶴酒造」は、人や水、米に対して慈愛の心を持ってお酒を造ることで、口福と幸福を届けたいとしています。そもそも、なぜ西条が酒どころとなったのかを、西條鶴酒造5代目蔵元の伊野本真彦さんに聞きました。

3カ所が酒どころとなった理由は…!?

日本の三大酒どころと言われるのが「兵庫・灘」「京都・伏見」「広島・西条」です。3カ所に共通しているのが「流通網」です。灘は神戸港があるので、海運で東京方面に運搬することができ、京都の伏見は大阪から川を通して行き来し、交通の重要な地点であることから造った酒を運搬しやすく、西条は1894年に開通した鉄道で、造った酒を遠くに運搬することができるようになったことから、栄えているということです。

酒造りで西条の街ができあがったことが分かる

「西条酒蔵通り」が西国街道で、人の行き来があり、通りに面して町屋や酒蔵ができていきました。酒蔵ごとに色で分けたように、酒蔵が1か所にまとまっていませんが、実はこれがポイントです。町屋の裏には田んぼがありました。鉄道が通って酒造りが盛んになったことで、その田んぼを使って酒蔵の面積を広げていったそうです。

広島テレビ 宮脇靖知アナウンサー

2024年2月に、「西条酒蔵群」として国の史跡に指定されました。その理由としては、白牡丹酒造や賀茂鶴酒造の辺りの酒蔵通りから徐々に広がり、1番端にある福美人酒造大黒蔵まで広がっていった歴史が分かるからということです。現在、賀茂泉酒造の敷地になっている「旧広島県醸造試験場」も、歴史的に非常に価値があります。栄えていった酒造業界が、この時代の産業のトップランナーだったことを垣間見ることもできるのが、この一帯ということです。

これから行われる蔵開き

親子で楽しめるイベントが目白押し!

最後に「蔵開き」について紹介します。4月13日に亀齢酒造では、人気の「酒かすうどん」の販売があります。西條鶴酒造の蔵案内については、すでに予約で埋まっていることから、4月末に案内をするそうです。西條鶴酒造の建物が国の有文化財になっていますので、伊野本さんが説明をしてくださるということです。4月20日には、賀茂泉酒造で酒カスの詰め放題、所有している竹林で取れた竹を切ってお酒を提供する竹酒の販売、賀茂鶴酒造では、広い敷地で神楽やバンド演奏、さらに、子供たちが楽しめる革細工のワークショップなども行われます。この機会に、お酒やイベントだけでなく、歴史も含めて味わってみてください。

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