『オーメン：ザ・ファースト』悪魔の子・ダミアン誕生へと繋がる不吉な予兆とらえた本予告＆ポスター解禁

映画『オーメン：ザ・ファースト』本ポスタービジュアル

　ホラー映画の名作『オーメン』（1976）の前日譚を描く映画『オーメン：ザ・ファースト』（4月5日公開）より、世界を恐怖に陥れた悪魔の子・ダミアン誕生へと繋がる不吉な予兆（オーメン）を捉えた本予告と本ポスターが解禁された。

　リチャード・ドナー監督、グレゴリー・ペック主演の『オーメン』（1976年公開）は、6月6日午前6時に誕生し、頭に「666」のアザをもつ“悪魔の子”ダミアンに翻弄される人々の恐怖を描き、世界的ヒットを記録したホラー映画の金字塔。劇中に登場する「666」は新約聖書のヨハネの黙示録において“獣の数字”とされ、映画をきっかけに人々の脳裏に深く刻まれる数字となった。

　『オーメン：ザ・ファースト』は、『オーメン』の前日譚を描く最新作。物語の舞台となるのは、イタリア・ローマに位置するとある教会。奉仕生活を始めるためにやってきたアメリカ人修練生マーガレット（ネル・タイガー・フリー）が出会ったのは、修道院に預けられた少女カルリータ（ニコール・ソラス）。彼女の周囲ではなぜか人智を超えた不自然な連続死が起こり、その元凶はカルリータにあるとされていた。

　孤立するカルリータに自身の過去をみたマーガレットは、彼女を気にかけはじめる。そこでマーガレットは偶然にも、恐怖で人々を支配すべく悪の化身を意図的に誕生させようとする、教会の恐るべき陰謀を知ってしまう。暗躍する彼らを阻止しようとするマーガレットだったが、教会に隠された謎を解き明かしていくその先で、さらなる＜戦慄の真実＞を目撃することに―。

　人々の信仰心を取り戻すため手段を選ばない教会側の陰謀に巻き込まれてしまった、カルリータやマーガレット。今回解禁された本予告映像は、彼女らの周囲で、おぞましい出来事が次々と起こっていく様子を収めている。

　『オーメン』で乳母が何かに取り憑かれたように不穏な笑みを浮かべ、「すべて あなたのためよ」と建物の上から身を投げたシーンを彷彿とさせる修道女の姿や、6月6日午前6時に誕生したダミアンを象徴する悪魔の数字“666”が誰かの頭部に浮かび上がっているシーン。実はこれらは全て、カルリータらに不吉な出来事が起こる予兆（オーメン）。果たしてこの後彼女らの身に何が起こるのか。

　映像の終盤では、暗い部屋の片隅で「こんな事、ありえないわ…」と頭を抱えてうずくまるマーガレットの姿に続き、「すべて現実だ」という声が響いて締めくくられる。この声は幻聴なのか。それとも教会の誰かの声なのか？

　併せて解禁された本ポスターは、赤と黒の2色で描かれた修道女と、逆さ十字の影を配置した何かを暗示するようなデザイン。本来は神聖な存在である修道女の影が、悪魔崇拝を表す逆さ十字となっているデザインは、ダミアンを生み出そうとする教会の陰謀を表しているかのようだ。

　果たしてマーガレットが知ることとなる身の毛のよだつ衝撃の真実とは？そしてそれらの出来事が、どのようにダミアン誕生に繋がっていくのか。世界を震撼させた“悪魔の子”ダミアン誕生の謎が今明かされる―。

　主役のマーガレットを演じるのは、テレビドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』やM・ナイト・シャマラン制作総指揮のApple TV＋オリジナル作品『サーヴァント　ターナー家の子守』で注目を集めたネル・タイガー・フリー。大のホラー映画好きでもある彼女は「この映画は紛れもなく前日譚よ」と断言し、「つまり『オーメン』ユニバースの始まりね。だから理論的には一番大切なパートということにもなる。『オーメン』で起こった出来事の前に何があったのか、ダミアンの背後には誰がいたのか、そういう疑問の答えを観客はついに知ることができるのよ」と、作品に自信をのぞかせる。

　本作を手掛けたアルカシャ・スティーブンソン監督は「だけど私たちは、これ一本だけでも成り立つ物語を創作することを重要視していました。もちろん1976年の『オーメン』も見てほしいですが、私たち独自のメッセージもこの映画で伝えているのです」と、シリーズ初挑戦の人にとっても楽しめる作品だとアピールしている。

　映画『オーメン：ザ・ファースト』は、4月5日より全国公開。