米オルタナ・バンド「ペイヴメント」のドラマー、ギャリー・ヤングの半生を追ったドキュメンタリーが日本で“世界初”劇場公開！

『ラウダー・ザン・ユー・シンク ギャリー・ヤングとペイヴメントの物語』ポスター

　米オルタナ・バンド、ペイヴメントのオリジナルドラマー、ギャリー・ヤングの半生とバンドを追ったドキュメンタリー『ラウダー・ザン・ユー・シンク ギャリー・ヤングとペイヴメントの物語』が、6月15日よりシアター・イメージフォーラムほかにて全国順次公開されることが決定。ポスターと場面写真が解禁された。日本での公開が世界初の劇場公開となる。

　ニルヴァーナやソニックユースと共に90年代を代表するインディー／オルタナ・ロックバンドと称され、今日も新規のファンを獲得し続けているペイヴメント。ゆるく荒削りでキャッチーなそのローファイサウンドは、伝説の「おやじ」ことギャリー・ヤング抜きには生まれなかった。

　ヒッピー世代のドラマーで他のメンバーより一回り年上、「LSDなら375回やってる」と豪語し、ライブ前には並ぶファンに野菜をプレゼント。出番がない曲では逆立ちを披露するなど、その予測不能な行動はメンバーを時に悩ませながら、幾つもの伝説のステージを生み出した。90年代当時の空気が詰まったライブ映像や充実のメンバーインタビューと共に語られる。

　幼なじみのスティーヴン・マルクマスとスコット・カンバーグは大学卒業後、2人で音楽を作ろうと決心。地元ストックトンで安いと噂のレコーディング・スタジオ、その名も「Louder Than You Think（ラウダー・ザン・ユー・シンク）」を訪れる。マリファナの匂いが立ち込める怪しげな部屋の中佇んでいたのは、界隈では名の知れたおじさんドラマー、ギャリー・ヤングだった。

　スタジオでギターをかき鳴らす若者2人にギャリーは尋ねる。「それじゃただのノイズだ。俺がドラムを叩こうか？」。プログレ上がりで腕は確かなギャリーのドラムが加わり、ペイヴメントは独自のローファイサウンドを確立。1992年には伝説のファーストアルバム『スランテッド・アンド・エンチャンテッド』をリリースし、「次のニルヴァーナ」とも称され90年代ロックシーンを熱狂させる。しかしその一方、酒とドラッグに溺れるギャリーは次第に制御不能になっていく―。

　『ラウダー・ザン・ユー・シンク ギャリー・ヤングとペイヴメントの物語』は、シアター・イメージフォーラムほかにて6月15日より全国順次公開。