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佐倉綾音の表現論—正義を貫く“変わらない自分”の在り方

クランクイン! / 2025年1月5日 12時0分

――独特な訛りも可愛らしいですよね。佐倉さんがこれまで演じてこられた中でも珍しいタイプなのでは?

佐倉:そうなんですよ。でも、昔からいろいろな作品で特有の訛りのキャラクターを見てきたこともあって、その引き出しは自然と自分の中に蓄えられていたんです。ただ、今回のオーディションでは少し悩みました。先人たちが築いてきた“王道”で演じるべきか、それともこの作品が求めているのは新しいアプローチなのかと。

ただ、坂本さんとシンとルーの関係性を考えたとき、「私がこの作品のファンなら、やっぱり王道が見たい!」と強く思ったんです。それで「これでダメなら仕方ない」と覚悟を決めて、全力で“王道”を表現しました。結果的にその方向性が良かったようで、アフレコでも自分の中にある“王道”を前面に押し出して演じています。

――たしかに、そのアプローチ一つ取っても印象が変わってきますよね。また、坂本役の杉田智和さんや、シン役の島崎信長さん(「崎」は「たつさき」が正式表記)など、坂本商店キャストには佐倉さんと共演機会の多い方が揃っていますが、今回それぞれのお芝居について感じたことは?

佐倉:ルーが坂本商店に馴染むのってすごく早いんですよ。とくに馴染んでいくまでのエピソードが描かれているわけではなく、最初からすっと溶け込んでいる感じなんです。その面白さもあって、普段からいろいろな現場でご一緒している杉田さんや信長さんが坂本商店のメンバーを演じていることで、私自身、とても安心して収録に臨むことができました。

坂本さんはセリフ数が多いわけではないのですが、杉田さんがぼそっと落とす一言一言がすごくインパクトがあって、杉田さんにしか出せない「どこにも馴染まない音」というか、唯一無二の存在感を持っているんですよね。それが坂本というキャラクターをより魅力的に際立たせているのだと感じます。

信長さんは、本当に根っからのお人好しな性格で、そこがシンの持つ人柄の良さとすごくリンクしているんです。シンは表面上キャンキャン生意気に振る舞っている部分もありますが、根っこの部分には優しさがあって、困っている人を放っておけないし、周りの人を大切にする姿勢が信長さんそのものだなと感じました。そうした信頼関係があったことで、役としてのやり取りもスムーズに進んで、とても助けられました。

――坂本商店のメンバーでは、東山奈央さんが演じる葵さんも素敵ですよね。

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