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映画『長崎―閃光の影で―』8.1公開決定 被爆者救護にあたった若き看護学生少女たちの“青春”描く

クランクイン! / 2025年1月17日 7時0分

映画『長崎―閃光の影で―』に出演する(左から)川床明日香、菊池日菜子、小野花梨

 菊池日菜子が主演する映画『長崎―閃光の影で―』が、7月25日より長崎先行公開、8月1日より全国公開されることが決まった。

 本作は、1945年夏、原爆投下直後の長崎を舞台に、被爆者救護にあたった若き看護学生の少女たちの“青春”を描く。

 空襲による休校のため、長崎に帰郷してきた看護学生のスミ、アツ子、ミサヲ。1945年8月9日11時2分、長崎市に原爆が落とされたことで、家族や恋人と過ごす彼女たちの日常は一変する。地獄絵図と化した街で、救える命より葬る命の方が多くても、彼女たちは未熟ながら看護学生として、人として使命を全うしようとする。焼け野原となった故郷で、彼女たちは何を見、何を感じ、何を思ったのか。

 原爆被爆者を救護した日本赤十字社の看護師たちが被爆から35年後にまとめた手記『閃光の影で-原爆被爆者救護赤十字看護婦の手記-』を基に脚本が執筆された本作。手記に書かれた看護師たちの体験を基に、脚色を加えながら生み出された3人の10代の少女たちがあの夏に体験した物語が紡がれる。2025年を生きる私たちと同じように、家族に友人に恋人、ささやかな喜び、そして夢があった―。そんな彼女たちの“青春”が一瞬にして奪われ、残酷な現実にとってかわられながらも、懸命に生き、命と向き合うことを諦めなかった彼女たちの視点で原爆投下当日から1ヵ月間の救護活動の日々を克明に描き出し、その生き様をスクリーンに刻み付ける。

 久しぶりに帰郷した長崎で過酷な体験をすることになる看護学生の田中スミを演じるのは、本作が映画初主演となる菊池日菜子。あどけなく清らかな存在感を放つ等身大の姿は、戦争の落とす暗い影との対比を浮かび上がらせる。菊池は「役者としてではなく1人の人間として在るべき時間を過ごすことができた、スミとしての記憶を丁寧に大切に抱えていたいです」とコメントした。

 スミの幼なじみであり看護学校の同級生・大野アツ子を演じるのは小野花梨。人一倍強い信念を持って被爆者救護にあたる少女を熱演する。小野は「目を背けたくなるような映像が、現実にあったという事実に向き合いながら今自分が生きていることの意味を考え続けるような日々でした」とコメントを寄せた。

 同じくスミの幼なじみで看護学校の同級生・岩永ミサヲ役に、川床明日香。クリスチャンである自らの信仰心と現実のはざまで葛藤する少女という複雑な役どころに挑戦し、「この作品が私たちの今と未来について考えるきっかけとなりますように」とコメントした。

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