杉田かおる、還暦&50年超のキャリアも作品に臨む姿勢は変わらず 名優との共演秘話も
クランクイン! / 2025年1月30日 6時30分
◆普通に演じれば演じるほどジワジワ怖い
――都会からやって来た若夫婦に対して、人情がおせっかいに、そしてやがて支配、脅迫へと変わっていく田久保夫妻がとにかく怖かったのですが、ジワジワ圧をかけていく妻のよしこ役は、城定秀夫監督の演出のもと、どのようなアプローチで演技に臨まれたのでしょう。
杉田:撮影前によしこというキャラクターについて、城定監督と密に話し合うということはなかったです。私が論理立てて話すのが苦手というのもあったんですが、俳優の仕事って脚本の空間を埋めることが最も重要な仕事だと思っているので、そこを言語化して議論してもハードルが上がるばかりでいいものが生まれないような気がするんですよね。
実際に演技で表現してみて理解してもらったり、必要なければ他の表現を試してみたり…。ジャズのセッションみたいなやり方が私には合っているみたいです。そういった意味で城定監督は、私が表現した演技に対してご自身の感性でどんどん決断を下していくので、とても相性がよかったと思います。
それにしても、普通に親切なおばさんをやればやるほどジワジワと怖さを増していくという、そこは城定監督の演出のすごいところだなと思いました。
――完成作品をご覧になって、杉田さんの目によしこはどんな風に映っていましたか?
杉田:とにかく怖かったですね。誰よりも演じた自分が一番怖かった(笑)。バラエティ番組によく出ていた頃は、話を面白くするために振り切ってやっていましたし、悲しいドラマのヒロインの時は、視聴者に号泣してもらうために必死に演じていましたが、今回はまったく怖く演じていない、普通のおばさんがただ過剰におせっかいを焼いているだけなのに、ゾッとするくらい怖い…これはもう反則ですね(笑)。
――田口さんとの夫婦役はいかがでしたか? よしこと違って、もはやサイコパスと言っても過言ではない不穏な存在感を存分に発揮していましたが。
杉田:独特の個性というか…仙人みたいな方ですね。今回、公民館みたいなところを控室に使わせていただいたんですが、みんなでおしゃべりしていて、私もそこに加わって、なぜか陰謀論についてぺちゃくちゃしゃべっていたんですが、私も楽しくなっちゃって、作り話を始めたら、さらに人が集まってきちゃって…。
――ちょっと待って杉田さん、全然現場に溶け込んでいるじゃないですか! むしろみんなをまとめる中心人物になっている(笑)。
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