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松重豊&遠藤憲一、血だらけの出会いから育んだ絆 60代も互いの活躍に刺激受け切磋琢磨

クランクイン! / 2025年1月31日 6時30分

松重:また大杉漣さんという、一番の年長なのに、一番やんちゃで人の話を聞かない人がいるから! 大変なんですよ(笑)。

遠藤:大杉さんが亡くなった後に、松ちゃんと光石さん、(田口)トモロヲさんと一緒に、大杉さんの家に行ったんです。地下鉄の駅で待ち合わせをしたんだけれど、その時にも松ちゃんが「何時に、何駅のどこで」とみんなに連絡をしてくれて。オレと光石さんが地下鉄の階段を上がったところで待っていたら、松ちゃんが下からやってきて「なんでここにいるんですか! 改札の前で待ち合わせだって言いましたよね!」とすごい怒られちゃって(笑)。

松重:「なんで上にいるんですか! 下だって言ったでしょう!」ってね(笑)。

遠藤:『バイプレイヤーズ』のメンバーは、とにかくみんなで言いたいことを言い合って、楽しんでものづくりをして。自分としても、大きな思い出の作品になっています。大杉さんのこともあったので、みんなが元気でやっていることが一番。とにかく元気でいろいろなことをやっている姿を見ると、それだけで刺激になります。

松重:遠藤さんのインスタからも、元気をもらいます。今回の映画でインスタをやろうとなった時に、モデルにしたのは遠藤さんのインスタです(笑)。あれも「かわいい」と言われているでしょう! 血だらけの遠藤さんを知っていて、今こうして遠藤さんが輝いているという歴史を思うと元気になりますよね。

◆60代の展望は?


――本作で監督・脚本・主演を務めた松重さんの姿から、刺激をもらうこともありましたか?

遠藤:ものすごく刺激を受けました。昔は「俳優は俳優のやることだけ考えていればいい」という時代でしたが、今はそれがどんどん変わり始めています。『SHOGUN 将軍』の真田広之さんもそうだけれど、自分の中にあるものを形にしたいという思いをきちんと持って、いろいろなことに挑戦する俳優さんが増えてきています。たくさんの才能が芽吹いていて、本当に面白い時代が来たなと感じています。松ちゃんは今回、その走りとして突き進んでくれた。松ちゃんに負けないように頑張りたいし、とても勇気をもらいました。

松重:テレビ局や映画会社のこれまでの枠組みや成功体験だけでやろうとしても、今後は面白い作品が出てこないのではないかという思いもありました。現場を見てきた僕らだからこそできることや、僕らにしか気付けない視点がきっとあるはず。役者がこういうチャレンジをしていいんだという空気を、伝染させたいなと感じています。

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