1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. ライフ総合

この映画がなければ「攻殻機動隊」は生まれていなかった~ 押井守氏が人生と映画について語る

IGNITE / 2019年2月6日 16時30分

この映画がなければ「攻殻機動隊」は生まれていなかった~ 押井守氏が人生と映画について語る

CS映画専門チャンネル『ムービープラス』で放送中のオリジナル番組「この映画が観たい」は、様々な分野で活躍する著名人の方々にかけがえのない“映画体験”と、それにまつわる人生のエピソードを語ってもらう番組だ。

2月は、「機動警察パトレイバー」や「 GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊」などで知られる映画監督・演出家の押井守さんが登場。監督がセレクトした映画「宇宙水爆戦(1954年)」 「白馬城の花嫁(1961年)」 「2001年宇宙の旅(1968年)」 「映画に愛をこめて アメリカの夜(1973年) 」 「ブレードランナー(1982年)」の5作品について、熱く語る。

2月放送の「この映画が観たい」に出演する映画監督・演出家の押井守

番組は、幼少期の映画体験や映画への想い出話など、貴重なエピソードが満載だ。

<押井守氏 収録インタビュー>

■これを超える宇宙空間の迫力や存在感のある映画って、たぶんないと思う
高校の途中までは、絶対にSF作家になると思っていて「押井守SF傑作短編集1」なんてタイトルをつけて自分で勝手に本を作ったりしていました。

SF作家になりたくてなりたくて仕方なかった高校生の頃に観たのが「2001年宇宙の旅」。当時は70ミリ映画で、スクリーンがものすごく横長で。かなり前のほうの席で観たからスクリーンが大湾曲していて、宇宙船が“しなって”いました(笑)。

そんな状況での鑑賞だったけど、めちゃくちゃ感動した。脳天に一発食らったっていう、痺れて立てないくらいだった。今思うと、何をそんなに感動したのか分からないんですけど。でも、そのあと30年くらい経ってから観たら、この映画の正体が分かりました。「人間はなぜ人間になったか」という思想的背景をそのまんま映画にしたような作品です。

ストーリーや役者がすごいとか、そういう映画じゃなく思想そのもの。それが分かるまでには随分と時間がかかりましたね。あと、今のCGならもっとすごいものが作れるだろうと思ったら大間違いでさ。でっかい模型を作って撮影した意味があるんです。CGは空気は映らないし、あっという間に古くなる。だけど人間が手で作ったものって最後まで迫力や説得力がある。いまだにこれを超える宇宙空間の迫力や存在感のある映画って、たぶんないと思います。

■観た直後に「映画監督になるしかない!映画監督にならなきゃ生きていけない!」と思った

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください