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6時間未満「睡眠」が全人口の4割!日本初“睡眠偏差値”発表

IGNITE / 2020年3月29日 12時30分

6時間未満「睡眠」が全人口の4割!日本初“睡眠偏差値”発表

「毎日きちんと睡眠をとっていますか?」

こう尋ねられたら、胸を張って「はい」と答えられるだろうか。

実は、日本人の睡眠はかなり危ない状態にあるらしい。ブレインスリープが発表した「睡眠偏差値」に基づく調査結果をみていこう。

ブレインスリープは、個々の睡眠習慣など睡眠状態を直接的に判定する項目のみならず、職場での生産性やストレスの程度、また睡眠時無呼吸症候群 (SAS)のリスクなど、全国47都道府県の1万人(性別・年齢・都道府県で割付した10,343名)を対象に調査した「睡眠偏差値」を日本で初めて発表した。今後この調査を活用し、睡眠不足世界一の日本国民が抱える睡眠負債の問題を解消すべく様々な活動を行っている。

︎調査結果の要約

睡眠に関する様々な調査結果から、日本初となる「睡眠偏差値」を構成。偏差値をランキング化した結果、TOP1,000 (上位1割)とワースト1,000 (下位1割)の対象者における「食事・喫煙・飲酒・環境」などの生活習慣には大きな違いが見えてきた。

さらに、下記5つの項目についても日本人の睡眠における特徴が明らかとなった。

①睡眠時間
②SASリスク
③仮眠意識
④都道府県別ランキング
⑤職業年齢別ランキング

その詳細を見ていこう。

①睡眠時間:日本の睡眠破綻が明らかに

日本人の睡眠時間は、2018年OECDなどの調査によると7時間22分で世界ワースト1の短さだった。24時間社会を背景に近年さらに睡眠時間が短くなり、近年の厚生労働省の調査では6時間未満の睡眠時間の日本人が全人口の4割を占めると報告されていた。

今回の調査結果では日本人の睡眠時間の平均が6時間27分と、OECDの報告値より、さらに55分短いことがわかった。今の日本は「睡眠負債」の蓄積に留まらず、さらに破綻に向かっている傾向にあると言えるだろう。

②SASリスク:睡眠時無呼吸症候群(SAS)リスクが高い人は22%

睡眠時無呼吸症候群は「睡眠」中に「無呼吸」状態が繰り返され、睡眠が妨げられる病気。中等度以上(1時間に15回以上の呼吸停止)のSASに罹患していると心筋梗塞や脳梗塞などのリスクが通常の2~4倍になり、治療せずに放置した人の約4割がおおむね8年以内に死亡するというおそろしいデータもある。今回の調査では睡眠時無呼吸症候群のリスクが高い人が、日本人全体の22%もいることがわかった。従来から報告されているように、肥満傾向のある人ではSASリスクが有為に高くなる。

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