6時間未満「睡眠」が全人口の4割!日本初“睡眠偏差値”発表
IGNITE / 2020年3月29日 12時30分
また、SASリスクが高い人の平均睡眠時間は6時間17分で、そうでない人の平均睡眠時間6時間30分に比べて有意に短いことも分かった。
③仮眠意識:日本人の67%が仮眠を希望している
日中に眠気を感じ、仮眠を希望した人はいずれの年代でもその割合が高く、全年代合計では全体の67%を占めることがわかり、特に20代から40代でより高い傾向がみられた。睡眠障害ではない方でも、日中に眠気を感じたら仮眠をとることが効果的だ。午後3時くらいまでの20分程度の仮眠であれば、夜の睡眠の質にも影響がなく、日中の眠気を解消する効果が見られやすい傾向にある。30分未満の昼寝をする人は、昼寝習慣がない人に比べて認知症発症率が6分の1程度だったとの報告もある。
④都道府県ランキング:1位青森県・47位宮城県
睡眠偏差値には、各都道府県でそれほど大きな差はなく(52.21-48.35)、日本人の 睡眠の課題は全国的なものだと思われる。地域差としては、1位の青森県は睡眠の質や習慣がよいため、日中に眠気を感じることがあまりない人が多いことがわかった。また睡眠時間においても全国3位の長さだった。一方、最下位の宮城県は睡眠時間において短さはさほど目立たなかったものの、睡眠習慣や健康度合い、ストレスの項目において、悪い傾向にありった。また睡眠障害の一つである睡眠時無呼吸症候群のリスクがある人も全国で一番多い県となった。
⑤年齢職業別:若手経営者の睡眠が危険
全年代職業別にみると建設・採掘の仕事に従事している人の睡眠偏差値が43.83と最も低く、次いで睡眠不足が関与する勤務時間中における事故が多い職業の一つである職業運転手の睡眠偏差値も44.64と、低いことが判明した。特に、20代の職業運転手の睡眠偏差値は38.93と非常に悪い傾向がみとめられた。また、「経営者・役員」の睡眠偏差値が世代によって大きな差があった。50~60代の経営者・役員の睡眠偏差値は50.16と平均より高かった一方で、20代の経営者・役員は35.77と全体の中でも最も低い睡眠偏差値となった。睡眠時間で見ても5時間32分とOECD(2018年度)の調査による平均値7時間22分と比べると1時間50分短い結果となった。
睡眠偏差値WEBページ:https://brain-sleep.com/sleep-deviation/
︎睡眠偏差値とは
調査手法:web調査対象/地域:全国/対象者条件:男女/サンプル数:n=10,343s
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