壁画や高さ4mを超える大作。千葉JPFドームに現代美術家・松山智一氏の常設展示
IGNITE / 2021年9月25日 17時30分
気温が落ち着き、スポーツや芸術を心ゆくまで楽しめる季節がやってきた。今回紹介するのは、エントランスに現れる迫力あるアート作品だ。
@2021 MASAMI SUZUKI PHOTO
トラック競技の国際大会で行われる「ケイリン」種目に準拠した公営競技として、新しい自転車トラックトーナメント「PIST6 Championship(ピストシックス チャンピオンシップ)」が10月2日(土)に開幕する。
開催場所は、千葉競輪場跡地に建築された250m周長の木製バンクを備えた「千葉JPFドーム」 。
今回、同会場のメインエントランス側のホワイエスペースに、ニューヨークを拠点に活動し、「PIST6 Championship」の優勝トロフィーを手掛けた、現代美術家松山智一氏の作品を常設展示することが決定した。
■迫力ある現代アート作品を常設展示へ
千葉JPFドームのメインエントランスを抜けたホワイエスペースに入ると、同氏の手掛けた作品が来場する人を出迎える。
Photography by Makoto Shikuya
まず目に飛び込むのは左右に対に設置された、高さ約4.5メートルの迫力ある彫刻2作品。そしてホワイエ奥の壁面には、幅約30メートル、高さ2.5メートルにおよぶ壮大な壁画が一帯を包む。
■向日葵をモチーフにした2つの彫刻作品
松山氏によると、盛者必衰・輪廻転生・起死回生といった人間の営みや生命力、超えるべきハードルや挑戦の連鎖があって我々は存在するというリアリティを、対となった彫刻が力強く表現しているという。
Photography by Makoto Shikuya
Photography by Makoto Shikuya
タイトルは「Glory Slowly」(写真上)と「Immortality Morality」(写真下)。
双方に、月桂樹や中世の神格化された文様、験担ぎのアイコンなどからなる3つの輪の造形が組み込まれている。「Glory Slowly」では向日葵が咲き誇り、「Immortality Morality」では枯れた向日葵がモチーフとなり、生命の表裏一体性を示している。
■30mに渡る迫力ある壁画
この壁画は、移ろいゆく世の中にありながら、それでも一つの場所に根を張り、挑み続ける人間の強さと素直さを表現している。タイトルは“終わりのない手仕事”を意味する 「A Daunting Task」。
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