【dunhill】英国伝統のテーラリングが活きた「ダンヒル2022年秋冬コレクション」
IGNITE / 2022年1月28日 17時0分
洗練されたテーラリングが、ファッションの品を押し上げる。英国のラグジュアリーブランド・ダンヒル(dunhill)が、2022年秋冬コレクションを発表した。
伝統的なテーラリングに備わった”力強さ”を楽しむ ダンヒル2022年秋冬コレクション2022年秋冬コレクションでは、シティーボーイから兵士、実用性への厳格さ、そして精巧に仕立てられたユニフォームが持つ贅沢さと力強さを表現した。同時にこれらのステレオタイプを覆し、マスキュリンな着こなしのコードと性質を、今シーズンのシルエットを通して別の意味へと変化させている。
英国の破壊的な感覚があることを表現ダンヒルのクリエイティブ・ディレクター、マーク・ウェストンは、コレクションについて次のようにコメントしている。
「今回のコレクションでは、洗練された、厳格なテーラリングの感覚をもう一度追求しました。男性的なユニフォームのアイデア、機能性とミリタリーの世界、英国伝統のテーラリングのルーツは、まさにこれらの一部と言えます。
また、若い世代の男性がシャツとネクタイだけでなく厳格なスーツを着用することが、実際にどれほど破壊的で反抗的な感覚なのか、型にはまったユニフォームがどこまで型破りに見えるのかを見てみたかった。着る服によって感じ方も行動も変わってしまうのは、服の持つ力と厳格さ故です。
今回のコレクションは、規律と伝統への回帰であると同時に、作る側と身につける人々の中に常に英国の破壊的な感覚があることを表現しています」
保守的かつ、型破りな印象の秋冬コレクション2022年秋冬コレクションには、新時代のダンヒルを象徴するスタイルや素材が登場。保守的でありながらも、どこか破壊的な雰囲気を漂わせる。
ラップジャケットとスプリットヘムトラウザーは、フォーマルかつ厳格なトーンで、ハイブレイクと強めのショルダーが特徴的なスーツルックとして仕上がった。
モアレはナイロンのテクニカルファブリックとして再び登場。グリーンのコンペンディウム・コートでは、その多機能なエレガンスさが厳格なテーラリングと対極をなしている。
伝統的なキャメルのウールカシミアはネオプレン素材とボンディングすることで、ありきたりではないコクーンシルエットのオーバーコートとして仕上がった。
レザージャケットの上に羽織るオーバーサイズのレインコートには、コーティングされたペーパーコットンが使用されている。
こうしたスタイルの中には、ミリタリーボタンやレジメンタルタイ、モヘア素材のミリタリーシャツなど、ミリタリーの要素が随所に取り入れられる。
全体を通じて、伝統、厳格さ、継続性といったコンセプトが伝わってくる本コレクション。同時に、“型破りな印象”や“混乱”は服自体ではなく、実は着用者にあるのだという、ある種の偶像破壊をメッセージに含めた。
「厳格さ」が破壊となり、「階級と創造性」を象徴するスタイルが現実と衝突する。英国的なジレンマを、ファッションを通じて見事に表現していると言えるだろう。
ダンヒル:www.dunhill.com
(IKKI)
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