1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. ライフ総合

「ヴィム・ヴェンダースの透明なまなざし」|名作映画『夢の涯てまでも』など制作中に誕生したアートを展示

IGNITE / 2024年1月30日 18時30分

写真

名作映画の撮影中に生まれたアートが心を揺さぶる。

ヴィム・ヴェンダース監督の展覧会「ヴィム・ヴェンダースの透明なまなざし/Wim Wenders’s Lucid Gaze」が、2月1日(木)から3月2日(土)まで、東京・目黒の「N&A Art SITE」で開催される。

ヴィム・ヴェンダース「ユニゾン」1991、紙、HDプリント、36.4×51.5cm

ヴィム・ヴェンダース監督の作品が並ぶ展覧会が開催

今回開催される展覧会では、ヴェンダース監督が「究極のロードムービー」と称する『夢の涯てまでも』(1991)のクライマックスシーンから派生した「Electronic Paintings」という電子絵画作品を展示。また、『パリ、テキサス』(1984)の撮影時にヴェンダース監督が捉えたアメリカ中西部の風景写真「Written in the west」シリーズも披露する。展示作品は一部を除き、購入することが可能だ。

ヴィム・ヴェンダース「Sun dries, Las Vegas, New Mexico」1983、31×37 cm

『夢の涯てまでも』から派生した「Electronic Paintings」

『夢の涯てまでも』の中で、主人公の盲目の母親は最新鋭の機械を通じ、主人公が世界中を旅しながら撮影したイメージを脳内で“見る”ことになる。

このシーンは東京のNHK編集室にて、当時の最先端映像技術であったハイビジョンで制作された。制作の最中、ヴェンダース監督はアナログデータをデジタルに変換する際に、“絵のような幻影”を偶然発見する。彼はこれらのイメージに主演俳優らの写真を合成。色彩を操作して“動く絵画”を作り上げた。

その“動く動画”の中から、ヴェンダース監督自身が静止画像を取り出し、画像・色彩を操作しながら当時の最先端印刷技術で出力した作品こそ「Electronic Paintings」シリーズだ。

ヴィム・ヴェンダース「少年」1991、紙、HDプリント、36.4×51.5cm

会場では、『夢の涯てまでも』制作当時のドキュメントも同時に展示。当時の制作の様子や時代背景も知ることができる。

恵比寿でも関連イベントを実施

同展と時を同じくして、「恵比寿映像祭2024『月へ行く30の方法/30 Ways to Go to the Moon』」の一環として、『夢の涯てまでも ディレクターズカット 4Kレストア版』(1994)が2月20日(火)〜3月1日(金)*、3月20日(水・祝)のうちの10日間、「東京都写真美術館」で上映される。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください