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畠山記念館の古美術コレクションが島根県立美術館へ!茶の湯と琳派の名品が一堂に会する

IGNITE / 2024年3月17日 23時45分

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荏原製作所の創業者であり、即翁(そくおう)の号で能楽と茶の湯をたしなむ数寄者でもあった畠山一清(いっせい)さん。

4月19日(金)~6月10日(月)の期間、島根県立美術館にて企画展「畠山記念館名品展-松平不昧ゆかりの逸品と琳派-」が開催される。

東京港区・白金台の畠山記念館に収蔵されている膨大なコレクションから、国宝、重要文化財、重要美術品を含む約70点が初めて展示される。

重要文化財《唐物肩衝茶入 銘 油屋》中国・南宋~元時代 畠山記念館蔵

約1300件にも及ぶ古美術品を蒐集した畠山一清さん

即翁こと畠山一清さんは長年にわたって日本、中国、朝鮮の古美術品を蒐集し、そのコレクションは国宝6件、重要文化財33件を含む約1300件にも及ぶ。

酒井抱一《四季花木図屏風》江戸時代【前期展示】畠山記念館蔵

愛蔵印には「與衆愛玩(よしゅうあいがん)」と刻まれており、これは「自らの蒐集品を独占するのではなく、多くの人と共に楽しもう」という想いが込められた言葉だという。

国宝 藤原佐理《離洛帖》 平安時代【後期展示】畠山記念館蔵

本展は、施設改築工事のため休館している畠山記念館の「與衆愛玩」の想いを分かち合うために、中四国で初めて開催される展覧会となる。

重要文化財 尾形光琳《躑躅図》江戸時代【前期展示】畠山記念館蔵

展示は5章構成で、石川県金沢市に生まれた畠山さんが実業界で活躍し、蒐集を始めた時代から始まる。茶道具の蒐集に熱意を傾けたが、誰もが認める名品を集める一方で、自身の審美眼に従い個性的な作品も蒐集したという。

《古九谷青手菊青海波文大平鉢》江戸時代 畠山記念館蔵

重要文化財《柿の蔕茶碗 銘 毘沙門堂》朝鮮半島・朝鮮時代 畠山記念館蔵

大名茶人として知られる松平不昧(ふまい)こと松江藩七代藩主・松平治郷(はるさと)からも大きな影響を受け、ゆかりの茶道具を数多く蒐集した。

最後に畠山さんの活動は「與衆愛玩」の精神を具現化するため、畠山記念館の設立に至る。視点は海外にまで向き、茶道具以外の中国鑑賞陶磁などを購入し、コレクションを充実させた。

重要文化財《青花龍濤文天球瓶》中国・明時代 畠山記念館蔵

映画上映やトークなど関連イベント多数開催

期間中は関連イベントも多数行われる。4月19日(金)9:40~には事前申込制のオープニングセレモニーを行う。続く10:00頃からは企画展示室を会場に、畠山記念館 学芸課長の水田 至摩子(すいた しまこ)さんによるオープニングギャラリートークを行う。

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