世界初となる二つの先進安全技術 ― 新型ボルボXC90に搭載

IGNITE / 2014年8月21日 18時46分

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ボルボの大型SUVモデルであるXC90が、この8月に欧州で新型発表されることになった。現行モデルと同じく7シーターのSUVモデルとなることは、既に公表済みだが、新たに世界初となるふたつの先進安全技術が投入されることが発表された。
そのひとつが「ランオフ・ロード・プロテクション」だ。これは道路逸脱事故を想定したセーフティ機能で、車両の道路逸脱を検知すると、車両が停止するまで運転席と助手席のシートベルトを自動的に強く巻き上げることで乗員を適切な位置に固定して保護するもの。またシートには道路から逸脱した車両が勢いよく路面に着地した際に発生する縦方向の衝撃力を最大で三分の一まで低減させる機構を備えており、道路逸脱事故で起こりうる重大な脊椎損傷の危険を低減させるという。もちろん、事故を未然に防ごうとする対策装備も備えており、車線逸脱しそうな状況になった場合、車線内に留まるようにステアリングにトルクを加えて進路を修正する「レーン・キーピング・エイド」やドライバーの疲労や不注意を感知して警告する「ドライバー・アラート・コントロール」などが装着されている。これは、事故調査で様々な要因により道路逸脱により事故が多数発生している現状をボルボが重く受け止めて開発した技術で、アメリカでの事故調査によると交通事故死の半数が道路逸脱によるものだという。
もうひとつ安全装備はより進化した自動ブレーキシステムで、こちらにも画期的な技術が採用されている。これは交差点を右折しようとした際に、対向車線の直進車両との衝突の危険を検知して作動する自動ブレーキで、特に交通量の多い都市部の交差点などで、その効果を発揮する機能だ。ここであげた二つの安全技術は、XC90から実用化されたもので、販売モデルとしても世界初採用となる。ボルボの得意とする数々の安全装備は、さらにアップデートをうけて搭載されており、自動車、歩行者、そして自転車にも対応する自動ブレーキシステムはもちろんのこと、ドライバーの死角に入っているクルマなどを知らせてくれる「BLIS」、渋滞時に前走車を自動追従してくれる「渋滞アシスト機能」などより充実した内容となっている。
新型モデルのプラットフォームには、期待の新世代シャシーであるSPAを採用。この新型XC90が市販モデル初採用となるものだ。この新プットフォームの開 発と採用は、ボルボが2020年までに、同社の新型モデルの交通事故の死亡者や重傷者をゼロにするという安全目標「ビジョン2020」の取り組みのひとつ でもある。新プラットフォームの特徴として、SPAセーフティセージが挙げられる。衝突時にキャビンを完全な状態で保護して乗員を守るために、車体に使用 される鋼材としては最も強度が高い熱間鍛造のボロン鋼を広範囲に使用。また熱間圧延鋼を構造の40%以上とすることで車両重量を増加させることなく、強度 は大幅に高められているのもポイントだ。この使用比率は、初代XC90の5倍以上に相当するという。
新型モデルはインテリアのみ公開されており、ゆったりとした3列シートやiPhoneを接続して利用が可能となる「CarPlay」を搭載した大型タブレットのようなタッチスクリーンの搭載、スウェーデンの有名なガラスメーカーであるオレフェス社製のクリスタルガラス製のシフトノブを用意するなど注目すべきトピックも多い。パワートレインは、ダウンサイジング化が図られ、環境に配慮した「Drive-E」シリーズを搭載する。最もパワフルなのは、2.0Lの直4ターボエンジンとモーターを組み合わせたハイブリッドモデルで、システム全体で400ps/600Nmを発揮する。このほか、出力の異なる2タイプずつのガソリンとディーゼルが用意されている。
発表を目前に控えたXC90のエクステリアデザインはまだベールに包まれたまま。今月中の発表が明言されているので、続報を待ちたい。なお、新型モデルの日本への導入時期は現時点ではまだ未定とされている。

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