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暇な時は、消えそうな言葉を探しに行こう。

インフォシーク / 2012年6月20日 14時0分

ズボン?パンツ?

去年あんなにテレビに出ていたあの芸人、どこへいったんだろう?

なんて話題が毎年繰り返されるように、流行り廃り、移り変わりの激しいこの世の中。

使われる言葉も、やはり移り変わっていく。

例えば「まったり」という言葉を最近あまり聞かなくなったように思う。

特に目的もなく、ゆっくりと時間を過ごす時に使われる言葉で、
「彼氏と会う時は何してるの?」
「家でまったりすることが多いかなぁ。」
といった具合に、数年前までは頻繁に耳にしていた。

食べ物の味を表す言葉でもあるが、頻度はそれほど多くない。

少し意識して観察してみると、このように近頃使われなくなった言葉は意外と多い。

死語と呼ぶにはまだ早いものの、死語になりかけている言葉。

どうやら、瀕死語という呼び方もあるらしい。

きっと他にもあるはずだと思い、少し探してみた。

「ズボン」という呼び名はどうだろう。

近頃は「パンツ」という言い方が大きく幅を効かせている。

特にファッションに敏感な若者の間では、「ズボン」という言い方はかなりダサいようだ。

のみならず、普通のスーパーのチラシなどでも「パンツ」が使われている。

もはや「ズボン」も瀕死状態なのかもしれない。

だが、下着を指す「パンツ」と混同してしまうという問題が残されていることも事実。
「おれ、パンツの洗濯は3回に1回くらいかな。」
「今日は何色のパンツ履いて来るの?」
など、うかつに使うとあらぬ誤解を受けることもあるので注意が必要だ。

次に「パカパカ携帯」という言葉はどうだろう。

当時、二つ折り携帯電話の登場は非常にインパクトが強く、
「パカパカいいなー」「新しいパカパカ出るらしいよ!」
などと、みんながこぞって口にしていたように思う。

スマートフォンが主力となった現在においては、パカパカ携帯そのものの存在感が危ういこともあり、すっかり瀕死状態だ。

携帯電話に関係するものだと「バリ3」という言葉もいつしか聞かなくなった。

当時、電波がまだ不安定だったからだろうか、バリサンバリサンと、みな誇らしげに言っていた。

使われなくなった原因は、電波の表示が3本でなくなりつつあることが大きい。

だが、バリサンという響きには力強さがあり、いかにも電波がありそうな頼もしさを感じる。

個人的には無くすには惜しい言葉であり、復活または新たな言葉の登場を望んでいる。

では、これは意見が分かれるかもしれないが、「無造作ヘアー」はどうだろう。

以前ほど聞かなくなったように思うが、気のせいだろうか?

「ロン毛」に比べればダメージはまだ少ないが、危険な匂いがする。

きっと、まだまだたくさんあるはずだ。

近頃ちょっと耳にしなくなってしまった言葉たち。

探してみて、再び愛でてあげるのも楽しいかもしれない。

石井 良
Ryo Ishii 1980年・東京都生まれ。コピーライター。制作プロダクションを経て独立し、良案工房を設立。広告・冊子・WEBなどのコピーや記事を書いている。真心を込めた文章で、多くの人の課題解決や夢実現の力になれるよう日々奮闘中。ロックバンドのドラマーでもあり作詞も手掛ける。憧れの甲本ヒロトに自分の書いた歌詞を歌ってもらうことが夢。MAIL:ishii@ryoankoubou.com

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