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【東京五輪 8日の見どころ】ついに最終日。男子マラソン、新体操、自転車、女子バスケットで金メダル締めなるか

インフォシーク / 2021年8月7日 18時0分

【東京五輪 8日の見どころ】ついに最終日。男子マラソン、新体操、自転車、女子バスケットで金メダル締めなるか]

日本勢は過去最多のメダル獲得となった東京オリンピックも最終日を迎える。とはいえ、最終日に行われる種目にも金メダルを狙える種目はあるのでまだまだ目は離せない。

男子マラソンは午前7時スタートとなる。猛暑が続く札幌の気温を考慮して女子マラソンはスタート時刻を1時間前倒しにしたが、8日は暑さの心配がないとの判断で予定通りのスタートとなった。
予報では6時の時点で25度、ゴールが予想される9時台は28度となっているがどんな影響があるだろうか。
92年バルセロナ大会で森下広一が銀メダルを獲得して以来のメダル獲得を目指す日本勢は中村匠吾、服部勇馬、大迫傑の3名が出場する。
中村と服部は2019年9月のマラソングランドチャンピオンシップで上位2位となり代表に内定、同大会3位で内定を逃した大迫は20年の東京マラソンを当時の日本新記録で優勝、代表の座を射止めた。
自己ベストは大迫の2時間5分29秒を筆頭に中村が2時間8分16秒、服部が2時間7分27秒となっているが、タイムはあまり関係ないだろう。7日に行われた女子の優勝タイムは世界記録より13分以上遅かった。もともとオリンピックはタイムよりも順位重視なのに加え、今回は高温多湿の環境に加えてで急なカーブが多いトリッキーな周回コースなのがそれに拍車をかけている。
注目は今大会で現役引退を表明した大迫か。大学時代から駅伝のスター選手として鳴らし、大学卒業後は世界のトップ選手のみが選ばれるナイキの「オレゴン・プロジェクト」に加入し、リオでは5000mと10000mに出場。
マラソン転向後は2度の日本新記録を出す出すなど常にトップシーンで話題を提供し続けてきた。オリンピックに向けてケニアやアメリカで合宿を繰り返してきた大迫が競技人生の集大成でどんなパフォーマンスを見せてくれるだろうか。

自転車(トラック)の女子オムニアムに金メダルの期待のかかる梶原悠未が登場する。
オムニアムは7.5キロの着順を競う「スクラッチ」、何十周と周回しながら、周回ごとにトップの選手1人だけにポイントが入る「テンポレース」、2周ごとに最後尾の選手が離脱していき、最後まで生き残れるかを競う「エリミネーション」、10周ごとの通過順位でポイントが加算される「ポイントレース」の4種目を1日で行い、ポイントを競う。合計ポイントのつけ方は、最初の3種目は成績順に1位40点、2位38点、3位36点…とポイントがつけられ、21位以下の選手は全員1ポイントとなる。そして最後のポイントレースのみ、10周ごとに与えられる1位5点、2位3点、3位2点、4位1点のポイントがそのまま全体の合計ポイントに加算されていく。そのため、最後のポイントレースで大きく順位が変わり、大逆転も可能となる。
この説明ではわかりづらかったかもしれないが、とにかく見てもらえれば、時速70キロを超えるスピードと迫力、種目ごとの戦略や目まぐるしく順位が変動するため最後まで目の離せない争いなど、初めての人でも楽しめると思う。

出場する梶原は20年の世界選手権オムニアムで日本人女子選手として史上初の金メダルを獲得。途中落車がありながらの快挙だった。また、同年の全日本選手権ではトラックレース出場6種目ですべて優勝という完全優勝を果たしている。
スタミナ・スピード・戦略と全てが要求されるオムニアム、日本トラックレース界の第1人者にして世界王者の梶原の走りに期待だ。

時速80キロを超えるスピードの中でベストポジションをめぐる激しい攻防が魅力のケイリンは日本発祥の種目。しかし2000年シドニーオリンピックで採用以来、日本がこれまでオリンピックで獲得したメダルは08年北京で永井清史が手にした銅メダルだけ。
男子ケイリンに出場する脇本雄太は公営競技としての競輪で日本選手権競輪や高松宮記念杯競輪といったビッグタイトルもとっているトップ選手。ケイリンでも20年の世界選手権で銀メダルを獲得している。
新田祐大も19年に世界選手権で銀メダル。競輪選手としても最優秀選手賞を2度受賞するなど豊富な経験を誇っている。身長172cmと一般的だが背筋力221kg、肺活量6330ccと抜群の身体能力を誇る。
第1ラウンドでは新田がスプリントの金メダリストで世界選手権王者のラブレイセンを破り1着となり、脇本も1着で準々決勝に駒を進めた。
脇本は「この五輪を人生のゴールと思い全身全霊を込める」、新田も「五輪に人生をささげている。東京五輪を最後に、自転車競技を引退したい」と悲壮な決意で悲願の金メダルを狙う。

新体操は団体総合決勝が行われる。日本女子チーム「フェアリージャパン」は7日に行われた予選で7位となり、決勝進出を決めた。
団体は1チーム5人で2回の演技を行う。1回は全員が「ボール」を、もう1回は「フープ」と「クラブ」の2種類を組み合わせで演技する。
予選ではボール、フープ・クラブの両種目ともにミスが出て一時は予選落ちも覚悟したが予選通過が決まると5人は涙を流し安堵した。
団体では過去2000年シドニーでの5位が最高で、前回のリオでは決勝に進出したものの最下位となる8位。しかし東京オリンピックに向けての強化が実を結び17年の世界選手権で銅メダル、19年の世界選手権では44年ぶりの銀メダルを獲得した。
新体操は18年のルール改正で技の難易度の上限を撤廃、ミスによる減点を厳しくした。そのため、2分30秒の演技時間の中で難度の高い演技をどれだけ数多く詰め込めるか、という勝負になった。しかし難度が高くなればミスの確率も高くなり、ミスが多くなるとそれだけ多く減点される。ミスをせずに大技を多く狙う、ある意味でバクチともいえるが、日本にも勝つチャンスは十分にあると言える。
初のメダルに向けて肝心なのはミスをしないことはもちろんだが、ミスに動揺してミスを続けないことも大事になる。技術もそうだが、メンタルの強さとも問われる2分30秒になりそうだ。

バスケットボール女子の決勝戦で日本が96年アトランタ以降6連覇中の“絶対女王”アメリカと対戦する。
アメリカのプロ女子バスケWNBAでプレーした193cmの大黒柱・渡嘉敷来夢が昨年12月に右膝前十字靱帯断裂の重傷をで代表から離脱。「高さ」を失った日本だが、トム・ホーバスヘッドコーチは従来の組織力とアジリティに磨きを加えるとともに、どこからでもシュートを狙えるチームを作り上げた。
特に対戦相手の脅威となっているのが3ポイントシュート。ここまでの3Pシュートの成功率は5試合で43.6%。12チーム中トップ、NBAウォリアーズでシュートの名手と呼ばれるステフィン・カリーの昨季成功率42.1%を超える数字だ。
攻撃の中心にいるのがポイントガードの町田瑠唯だ。162cmの小柄な司令塔は今大会5試合出場し1試合平均13.8アシストで2位に6.3差というダントツのパフォーマンスを見せている。圧巻だったのが準決勝のフランス戦で、1試合18アシストというオリンピック記録を達成した。海外メディアも「今大会のスーパースター」と最大限の評価をしている。

渡嘉敷だけでなく東京オリンピックが1年延期した間に当時の主力が次々と引退。それでも「目標は金メダル」と語っていたホーバスコーチ。出場12チーム中2番目に低い平均身長1m76cmを補うため、100を超えるフォーメーションを全選手に叩き込ませ、相手や戦況に応じて臨機応変に使い分けた。アメリカ戦でも間違いなく新たな秘策を用意してくるだろう。
アメリカの絶対王朝を倒し、日本が世界のバスケットシーンの常識を覆せるか。

20時からは閉会式が行われる。一時は開催も危ぶまれ、また様々な問題を抱えたまま行われた東京オリンピックも閉幕し、オリンピックフラッグは3年後のパリへと引き継がれる。閉会式では選手たちのどんな表情が、そしてどんなパフォーマンスが見られるだろうか。

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