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潜る度に違う表情を見せるベールド海…『フォーエバーブルー ルミナス』で海洋生物と触れ合って、一期一会のダイバーと泳ぐ【プレイレポ】

インサイド / 2024年5月4日 11時30分

任天堂は、2024年5月2日に『フォーエバーブルー ルミナス』をニンテンドースイッチ向けに発売しました。


本作は、2007年に『フォーエバーブルー』、2009年に『フォーエバーブルー 海の呼び声』として2作が展開されてきたシリーズの第3作目。2月21日に放映された「Nintendo Direct」にて発表されましたが、恥ずかしながら筆者は『フォーエバーブルー』シリーズを全く覚えておらず反応が遅れました。知る人ぞ知る任天堂タイトルなのではないでしょうか。


本稿では、そんな失礼ながら「正直終わったと思っていた」シリーズの復活作『フォーエバーブルー ルミナス』が最高の癒やしゲームだったため、プレイレポートをお届けします。


◆導入は一切なし!いざ起動と同時に謎多き「ベールド海」へダイビングして、自由気ままに泳ごう


まず驚いた点が、ゲームを起動するとまずはOPを見て「はじめから」を選んでデータを作成して……ではなく、いきなりチャプター1-1が始まったことです。ネームエントリーなど初期設定もなく、本当にいきなり視界に広がる青い海で潜水していました。


突然プレイヤーに話しかけてくるのはナビゲーションAIの「SerA(セラ)」。プレイヤーはダイバーとなって、困ったときはSerAのサポートを受けながら「ベールド海」でナポレオンフィッシュやマダイ、アラフラオオセといった海の生物を調査していきます。……アラフラオオセって何?


彼(?)がアラフラオオセ。

筆者は海洋生物にあまり詳しくありません。大半の知識は同じく任天堂の『どうぶつの森』で得たぐらいです。村人生活でさえ「へぇ、世の中にはこんな変わった生き物がいるんだなぁ」と感じていたのに、ベールド海にはなんと500種類以上の生物が生息しているとのこと。新たな知見が広がりますね。


「マコガレイ」って何。君の名前は「カレイ」じゃなかったの……?

ゲームが始まるといきなり泳げる本作の基本操作はスティックで移動、RボタンとZRボタンで上昇・下降、Bで加速、と通常のアクションゲームと何ら変わりません。


1点大きく異なるのは、いわゆる流れに沿うと行動範囲が広がっていくストーリーが存在しないこと。のんびり自由に海域を探索しつつ、海の生物を調査するだけで良いのです。本作のストーリーモードはチュートリアルモードなので、完全無視でも大丈夫。


それにしても、静かすぎるベールド海でコツコツと調査をしていく時間は穏やかそのもの。逆に、静かだからこそ驚く出来事も。黙々と調査を続けていると、たまに「グォォォーーン……」というような声が聞こえてきます。人の悲鳴? いいえ、クジラ(だと思う)のような大型生物の鳴き声っぽい!


この音響が本格的で、より自分が本当に海にいるかのような没入感を与えてくれます。生物の生きている音をよりリアルに聴くために、環境をこだわりたくなってしまいそう!


◆海洋生物を「アンベール」して、ベールド海を明らかに!


そんな海洋生物なしでは成り立たない本作において、生物の調査は「アンベール」と呼ばれています。


これは泳いでいる生物に近付いてLボタンを押すと、その生物の名前やサイズといったデータを取得できるというもの。単独行動しているイルカなどの大物はもちろん、群れているマグロたちをアンベールする際には一気にまとめて調査できます。


ベールド海を調査するには、アンベールが必須というわけですね。……“ベール”に包まれた海を“アンベール”させる……任天堂ならダジャレもオシャレになってしまう。


(寒すぎてカメラフィルターも劇画調になっちゃったよ)

先ほどから挙げているスクショでもうお分かりかと思いますが、本作の生物たちは本当にリアル。


たとえば以下の「ネコザメ」は、詳しくなくとも正面から見るとなぜ「ネコザメ」と呼ばれているのか理由を察せられます。きっと猫のような瞳をしているから、ネコザメなんだろうなぁ。こんな機会でもないと触れていなかったであろう生物との出会いが楽しいです。


ネコザメ

ときにはまるで地震のような揺れが起こり、巨大海洋生物「超大型変異体」と遭遇することも!?「おっコイツは知ってるぞ。シーラカンス……ん?なんかデカすぎないか?」と思ってよく見たらなんだか形が違うんですよね。


ほかにも、「Variant」と称されるレアな生物も存在。イルカかと思ったら「バニラ」だったVariant生物は、次に出会ったときは真っ白で驚きました。


こいつは……どう見ても鳥では?

◆潜る度に形が変わるベールド海は、マルチプレイと相性抜群


ところで、本作の舞台「ベールド海」は潜る度に形の変わる不思議な海域となっています。いわゆる自動生成マップで、形が違えば当然生息している生物も異なるもの。例えば好きな生物がいて、早く会いたい場合は潜り直すことですぐに出会えるかもしれません。


そして、このマップの仕様は本作の目玉要素、誰かと一緒に海に潜れるマルチプレイでも同様。マップには自動的に「オーシャンID」というものが振られており、IDを共有すると誰かが潜った海域と同じ海域に潜ることができます。すでにSNSではレア生物が出る海域IDが共有されていました。


とはいえ、もともとソロプレイでもマルチプレイでも“リベール海でアンベールする”流れ自体は全く変わらないため、だだっ広い海を一人で優雅に泳ぐか、誰かと泳ぐかの違いのみ。完全に趣味の範囲なので、プレイスタイル面でも自由度の高さが光ります。


ソロプレイでは広大なマップの10%を埋めるだけでもかなり時間がかかりますが、マルチで潜るとあっという間にマップが埋まっていきます。潜って20分で探索率90%になることもあり、どう考えても効率面ではマルチがおすすめ。


また、ベールド海で泳いでいるとランダムでSerAからのミッションが起こることがあります。これらは特定の生物を規定数アンベールする、など1人で行うにはなかなか面倒だったり難しかったりするもの。しかし、マルチでは単純に全員でミッションに挑めるため達成速度が何倍にもなります。


ちなみに、一切参加せず優雅に泳いでいるだけでも問題なし。ミッションに精を出すダイバーもいれば、無視してマイペースに泳ぐダイバーもいる。好きな楽しみ方ができるのがハッキリ言ってストレスフリーで最高だなと思います。


ただ、その自由度の高さと海の広さが原因なのか……最大30人で最長1時間は同じマップに潜れるのですが、マップが広すぎて他のダイバーとの合流になかなか骨が折れました。


合流したダイバーとは「シェアラー」となり、以降相手がいる場所でいつでもファストトラベルすることができます。制限時間があるなかで行動範囲が広がるので積極的に合流したいものの、最初の一歩である合流に結構時間がかかる……。


とはいえ、筆者は発売初日にプレイしているため、まだまだ本作をやり込んでいるプレイヤーは少ないはず。いや、いないはず。あと1週間ほどしたら縦横無尽に海域を駆け巡るベテランダイバーがたくさん現れるでしょうから、マルチプレイの真髄はそれからかもしれません。


一期一会な関係の相手と一緒に泳ぐ……言葉では簡単ですが、現実的には難しいことも叶えてくれるのが『フォーエバーブルー ルミナス』。マルチプレイなのに、ソロプレイと変わらない。でも、確実に誰かと一緒にいる実感を抱ける素敵な1本です。


また、発売日には期間限定で開催される「イベントツアー」が定期的に行われることが発表されました。初回イベントツアー「宴海ダイビング 歌う怪獣『シンギング・ドラゴン』」は5月10日16時~5月14日15時59分の期間で開催予定。


珍しい生物や巨大な魚と会えるとのことですが、一体どのような内容になっているのか……どうやら継続してベールド海に潜る必要がありそうですね。


海に潜るゲームはたくさんありますが、海にしか潜れないゲームは結構レアかも。改めて海の広大さ、そして未知の海洋生物を教えてくれるアドベンチャー『フォーエバーブルー ルミナス』は、ニンテンドースイッチ向けに発売中です。



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