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FacebookもYouTubeも注目!「360度VR動画」の可能性とは?/動画広告・動画マーケティング専門メディア VIDEO SQUARE編集部

INSIGHT NOW! / 2016年1月25日 7時0分

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動画広告・動画マーケティング専門メディア VIDEO SQUARE編集部 / Crevo株式会社

「360度VR動画」が今、注目を浴びています。

「360度VR動画」とは、視聴者のアクションに合わせて、動画の画角も変わり、まるで自分がその場にいるかのような、高い没入感を得られる動画のことです。

Facebookは、9月にウェブとAndroidアプリで360度ビデオのサポートを既に開始していましたが、すでにiOSでも体験することができるようになっています。

また、Googleも11月5日、Android向けYouTubeアプリのアップデートを行い、360度VR動画に対応したことを発表しました。(その後iOSアプリも対応)

視点を360度自由に変えられることでも話題を呼んでいる「StarWars」シリーズの最新作「フォースの覚醒」

「360度VR動画」というのは、決して真新しいコンセプトではなく、Oculus Riftが発表された2012年頃から注目されていたものでした。

ただ、「360度VR動画」を楽しむためには、Oculus Riftなどの特殊なデバイスが必要で、これを体験できるのは一部のマニアにとどまっていました。

しかし、2015年に入り、FacebookやYouTubeのスマホネイティブアプリが「360度VR動画」に次々と対応。スマホさえ持っていれば誰もがVR動画を楽しめる段階に入ってきています。

Star Wars、Discovery、GoProなどが続々投稿

「360度VR動画」が普通のスマホで再生できるようになり、動画の制作者たちも次々と実験を開始し始めました。
百聞は一見にしかず。まずはいくつかの「360度VR動画」をご覧いただきましょう。

※スマホアプリで閲覧すると、ジャイロセンサーと連動し、より没入感が増します。

まずは、まるでStarWarsの世界に入りこんだかのような動画を2つご紹介しましょう。



Red Bullも、まるで視聴者がF1ドライバーになったような動画を公開しています。

Samsungもタヒチに旅したかのようなVR動画を制作しています。

制作環境も整いつつあるVR動画


再生環境としてはFacebookとYouTubeという2つの場所を獲得したVR動画ですが、制作環境もどんどんハードルが下がってきています。民生機としては4万円程度の「SP360」や「RICOH THETA」も発売され、一般ユーザーも制作が可能になりました。これから様々なコンテンツが生まれる準備は整ったかなというところ。
Kodakの「SP360」、販売価格(税込)は44,820円

プロ向けにはGoogleが、GoPro 16台を並べた360度カメラアレイOdysseyと制作プラットフォーム「Jump」を発表し、数百万規模の投資でプロクオリティのVR動画制作環境を作れることが可能になってきています。

Odysseyの価格は約180万円

Jumpで制作されたVR動画としてはAviciiの「waiting for love」が1400万回を超える再生回数を記録し、話題となっています。

VR動画市場、期待される活用分野は?

再生環境、そして、制作環境が整ってきているVR動画市場。注目されるのは活用分野でしょう。

私は大きく分けて2つの活用分野を予測しています。一つは、ニュースVR動画。もう一つは、広告VR動画です。

ニュースは、臨場感が命。まるで現場に行ったかのような感覚が得られるVR動画は、大きな話題を呼び込むでしょう。ニュースVR動画は、制作コストもそこまでかからないため、制作サイド的にも参入しやすい点からも注目すべきでしょう。

そして、広告分野におけるVR動画活用も今後は期待できるでしょう。遊園地のジェットコースターのバーチャル体験、不動産のバーチャル内覧など、体験を伴うものは、普通の動画を超える没入感をもたらすはずです。

また、上記で紹介したような映画の世界を体験できるようなVR動画は、既に映画製作時に作ったCGモデルなどを再利用できるため、費用対効果の高いプロモーション動画の制作が可能となるでしょう。

サイバーエージェントが10月に発表した調査によれば、日本の動画市場は2020年までに2015年の4倍の2,000億円規模に到達すると、予測されています。

そのうちの過半数はスマホ向け動画と言われており、そのうち数%のシェアをVR動画が取るとしても、数十億円の市場がそこには眠っています。

まだメジャープレイヤーが参入していない360度VR動画にいち早く参入すれば、そこには大きな果実があるのかもしれません。



メディア・プロデューサー

啓司 / Keiji Yanagiuchi

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