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今日は何の日 5月16日は「旅の日」/INSIGHT NOW! 編集部

INSIGHT NOW! / 2016年5月16日 6時50分

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INSIGHT NOW! 編集部 / クイックウィンズ株式会社

今日、5月16日は「旅の日」です。

ともすれば忘れがちな旅の心を、そして旅人とは何かという思索をあらためて問いかけることを目的に、1988年に日本旅のペンクラブが制定しました。日付は、松尾芭蕉が「おくのほそ道」に旅立った5月16日(陰暦元禄2年3月27日)にちなんでいます。

「おくのほそ道」を旅したとき、松尾芭蕉は40代半ばでした。30代半ばでようやく俳諧を職業とするようになった芭蕉は、40歳で「野ざらし紀行」の旅に出てから、「旅に病んで」大阪の地で亡くなるまでの約10年間、多くの旅をしました。その旅程が時に、あまりにも強行軍であることなどから「隠密(おんみつ)」であったという説さえあるほどの健脚だったようです。行く先々で俳句を詠むスパイというのも、なかなか趣がありますが、事の真偽は不明です。

「旅の心」というのはどういうものを言うのか、ほんとうのところはよくわかりません。旅の楽しみは人それぞれで、とにかく「その列車」に乗ることだったり、「その場所」に立つことだったり、あるいは、「おいしい食べ物」や「ふだんできない体験」だったりします。有名な観光地を訪ねたり、断崖絶壁や急峻な山を目指したり、行き先もさまざまです。たとえ出張でも、遠く離れた土地に降り立って独特の匂いを嗅ぐだけでも、「旅」を感じることができるでしょう。わざわざ遠くに行かなくても、いつもとほんの少し違う道をたどるだけで新たな発見をして、小さな小さな「旅」を味わうことだってできるかもしれません。

個人的には「旅の心」は、年齢によって変わっていくような気がします。若い頃はホテルの予約もなしにヨーロッパ旅行をしたりもしましたが、今はめんどうな手続きはやってもらえるパックツアーが快適です。トラブルの対処を楽しめるかどうかで、自力で旅をすべきかどうかが決まります。若い頃はどんな経験も新鮮で、おもしろく感じられますが、歳を経て日常的にトラブルを味わう経験が増えてくると、旅先ではトラブルなく過ごしたくなるものです。そして、バックパッカーでもパックツアーでも、「旅」は「旅」です。

その目的や手段とは関係なく、「見えている世界が変わる」ことが「旅の心」なのかもしれません。たとえば家族旅行で日常生活とほとんど同じことをやっていると、あまり旅に出た気がしないのはそのせいではないでしょうか。日常を離れ、いつもと違う場所で、いつもと違う空気を吸い、いつもと違う経験をする。小さくても「発見」のある旅を、楽しみたいものです。

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