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JR東海が「推し旅」で進めるIPと沿線のマッチングビジネス カプコンと組む狙い

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年4月10日 11時35分

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JR東海営業本部で「推し旅」を進める福井一貴副長

 JR東海がコロナ禍以降進めている「推し旅」キャンペーン。『ラブライブ!サンシャイン!!』『ゆるキャン△』にはじまり、さまざまなIP(作品)とのコラボを推し進めている。旧来のビジネスの顧客以外も積極的に取り込もうとする、同社の転換を象徴する施策だ。

 3月からは、愛知県蒲郡市にあるリゾート施設「ラグーナテンボス」で、カプコンとのコラボイベント「ストリートファイター6~俺より強いやつに会いに行く!~in ラグーナテンボス」を実施している。

 大きく3つの施策を展開していて、ラグーナテンボスの園内で期間限定のアトラクション施設「リアルバトルハブ in ラグナシア」で、最新作『ストリートファイター6(スト6)』が遊べ、対戦もできるほか、『ストリートファイター2』『ファイナルファイト』など過去のカプコンの格闘ゲームも遊べるようにした。

 このほか、園内でのコラボフードの提供、隣接する宿泊施設「変なホテル ラグーナテンボス」で「スト6」のコラボルームも展開している。いずれも5月6日(月)までの期間限定だ。

 JR東海、カプコン、ラグーナテンボスという“異色”のコラボはどのように実現したのか。JR東海営業本部で「推し旅」を進める、福井一貴副長に狙いを聞いた。(河嶌太郎)

●コンテンツ企業と沿線をつなぐ「次の一手」

――JR東海はコロナ禍以降『ラブライブ!』をはじめさまざまな作品とのコラボを進めています。なぜ、今回「ストリートファイター」だったのでしょうか。

 実は「ストリートファイター」にフォーカス当てていたわけではありませんでした。もともとは、カプコンさんが23年に創業40周年を迎えられたので、このタイミングで「推し旅」とのコラボで何かできないかという相談からはじまりました。

 そこで生まれた観光プロジェクトが「CAPCOM TRIP TOKAI」で、2月から展開しています。現地企画の第1弾として、「THE CAPCOMミュージアム in 名古屋」を2月中に実施しました。これはカプコンのキャラクターが、東海地域のグルメ・文化・観光地を紹介するコラボイラストを展示したもので、「ストリートファイター」シリーズに限らず、『モンスターハンター』や『逆転裁判』といったカプコンを代表する作品のキャラクターによるものでした。

 これに続く現地企画の第2弾が、今回のラグーナテンボスの取り組みです。「ストリートファイター」シリーズはファンの年代や性別の幅が広く、家族連れで訪れる方が多いラグーナテンボスにも相性がよいということで、ストリートファイターに特化したイベントを始めました。

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