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物価高で「ワンコイン」昼食どうなる? 「500円」こだわる松屋やサイゼ、セブンは399円弁当拡大 低価格競争の行方

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年4月15日 6時30分

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ワンコインという魅力

 大手牛丼チェーン「松屋」は4月3日、ランチメニューのラインアップを拡大した。これまで提供していた「牛めし」「ネギたま牛めし」「鬼おろしポン酢牛めし」「ビーフカレー」のランチに加えて、「チーズ牛めし」「キムチ牛めし」「ネギとろろ牛めし」に生野菜をつけた3種のセットを用意。さらに、ランチメニューの提供時間を「午前11時~午後2時」から「午前11時~午後3時」に延長した。

 なぜ、このタイミングでランチを強化するのか。松屋を運営する松屋フーズによると、進学や就職などにより、4月から新しい環境で過ごす人が増えるためだという。落ち着いて昼食をとる時間を確保しにくいことから、ランチ提供時間を1時間延長した。

 ランチメニューの価格は、牛めし(並盛)、みそ汁、生野菜がセットになったものが500円と最も安い。その他のメニューも生野菜が付いており、個別に注文するより40~90円安くしている。同社の広報担当者は「松屋は駅前などに多くあり、ビジネスパーソンの方々によく利用されています。野菜の付いた定食を安く提供することにはずっとこだわってきました」と説明する。

 競合の状況はどうか。

 「すき家」では、牛丼(並盛)、サラダ、みそ汁で構成される「牛丼ランチセット」が580円になっている。同社の広報担当者によると、すき家では4月3日に牛丼並盛を400円から430円に値上げしており、その影響を受けてランチセットも550円から580円としたという。同様のセットを通常時間に注文すると630円となることから、ランチタイムは50円安いことになる。広報担当者は「特にお客さまの利用が多いランチタイムで、価格改定後もお手頃な価格で提供できるように努力しています」と説明する。

 すき家では、その他のランチメニューとして「牛丼シーザーサラダランチセット」(630円)や「牛丼Wセットランチ」(680円)を用意している。提供時間は午前11時~午後2時だ。すき家の特徴は、セットにした時の割引額が大きい商品があることだ。具体的には、牛丼(並盛)、ミニカレー、みそ汁がセットになった牛丼Wセットランチは個別に注文するケースと比べ、240円安くなっている。

 「吉野家」は2020年1月より、午前11時~翌朝4時にごはん、みそ汁、2種のおかずをセットにした「W定食」を提供している。いくつか種類はあるが、例えばW定食(牛皿・鉄板牛焼肉定食)は908円となっている。また、店内飲食の場合に、増量・おかわりを無料としている(テークアウト時には増量が無料)。肉のおかずを2種類楽しめるようにしていることから、「肉をたらふく食べたいお客さまや、ボリュームを求めるお客さまからご好評をいただいております」(広報担当者)という。

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