ニトリ、ワークマン、モンベルが続々参入 軽くて安い布製ランドセルは“価格破壊”を起こすか?
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年4月21日 6時30分
●3サイズ展開する企業も
水泳用品などを手掛けるフットマーク(東京都墨田区)は、布製ランドセルの「ラクサックジュニア プラス」を3サイズ展開している。身長140センチ以上向けの「145サイズ」、120~140センチ前後向けの「125サイズ」、95~120センチ前後向けの「100サイズ」だ。
100サイズは2月に新たに加えた。より小柄な子ども向けの商品をそろえた理由について、同社の開発担当者は「小柄な子ども向けのサイズがほしいという要望が消費者から寄せられた」と説明する。
ラクサックジュニアシリーズは、「軽く感じる」「小学生の成長に合わせて気軽に買い替える」といったコンセプトをアピール。一般的なランドセルの重さは1100~1300グラムだが、ラクサックジュニア プラスのシリーズは850~890グラムとしている。
ラクサックジュニア プラスの価格は、自社ECサイトで1万6500~1万7600円。もう一つのシリーズであるラクサックジュニアについては、9900~1万1000円だ。
●軽いランドセルが登場する背景
各社がこうした軽さをアピールするランドセルを発売する背景には、「ランドセルが重たい問題」がある。
教科書協会の資料によると、小学校における教科書のページ数は年々増えている。05年度には全教科(1~6年合計、各社平均)で4857ページだったが、20年度には8520ページとなった。道徳・英語の授業が加わったことなどが影響しているという。
フットマークが通学にランドセルを使用している小学1~3年生とその親1200組を対象に実施した調査によれば、ランドセルの平均的な重さは4.13キロで、全体の91.4%が「ランドセルが重い」と回答している。「ICT教育の推進により電子端末の支給が始まった」「熱中症予防のために水筒を持たせるようになった」「自宅学習の重視」などが背景にあると考えられる。
このように、各社が販売をする布製ランドセルには、子どもの負担を減らすという目的もある。
軽くて安い布製ランドセルが普及し始めると、ランドセル業界に価格破壊が起きるかもしれない。
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