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カツオが食べられなくなる? 水産資源の「獲りすぎ」防ぐサプライチェーンの最前線

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年6月10日 6時15分

 今後企業に求められるのは、こうした方針を企業目標や公約として掲げ、また原材料の調達においては自社のサプライチェーン全体を視野に入れつつリスク管理をすることだ。機関投資家や金融機関の注目は日々高まっており、こうした姿勢が業界を問わず、企業に求められる環境対策のスタンダードになるだろう。

 3年間にわたるさまざまなステークホルダーの協力のもとで実現した、カツオ・キハダのまき網漁のMSC漁業認証の取得は、こうしたスタンダードのモデルともいうべき取り組みの一つである。今後、水産業に限らず、あらゆる産業において、環境や人権に配慮した責任ある調達と消費の輪が広がっていくことを期待したい。

●著者紹介:植松周平

農学博士。東京大学大学院農学生命科学研究科において水域保全学に関する博士号を取得。

その後、経営コンサルティング会社を経て、国際水産資源研究所(現 水産研究・教育機構)に入所。太平洋クロマグロの資源研究を行う。

2013年よりWWFジャパンで勤務し、マグロ、カツオ、サンマといった国際水産資源の保全やIUU漁業対策に関わる業務に加え、事業戦略立案や各種業務改善等の社内コンサルタント業務にも従事。2021年には水産庁水産流通適正化法検討委員を務めた。

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