1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. ビジネス

セブンの実験店はどうなった? 松戸にある「SIPストア」の通信簿

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年5月30日 6時40分

写真

セブンの実験店、オープンしてどうだった?

 セブン&アイ・ホールディングスが新コンセプト店舗「SIPストア」として、2月29日にリニューアルオープンした「セブン-イレブン松戸常盤平駅前店」(以下、松戸常盤平駅前店)が好調な動きを見せている。

 SIPストアのSIPとは、セブン-イレブンの「S」、イトーヨーカ堂の「I」、パートナーシップの「P」の頭文字をとったもの。新たなシナジーの創出を目的としたテスト店舗で、店舗面積を以前の約1.4倍に広げ、通常店の1.7倍となる約5300品を扱っている。

 オープンセール期間を除く3月平均の売上高は前年比146%、客数は同140%、客単価は同104%になり、粗利益率は3.3%上昇した。同社は「小商圏化などの変化に対応したSIPストアの取り組みは、売り上げ・荒利率の向上につながる」と捉えているそうだ。

 SIPストアの松戸常盤平駅前店はどんな店舗で、どんな商品が売れているのか。セブン&アイ・ホールディングスの広報担当者に聞いた。

●小型のスーパーみたいな品ぞろえ

 松戸常盤平駅前店は、セブン&アイグループの強みを生かした幅広い品ぞろえが特徴で、約88坪の売場面積に約5300品を扱う。実際、通常のコンビニではあまり見かけない商品が多くある。

 鮮魚や精肉では、刺身の盛り合わせや日常的に使いやすい魚種、牛肉・豚肉・鶏肉をバランスよくそろえる。チルド商品は、中食ニーズに対応した大容量のカット野菜や保存性が高い水煮野菜を拡大。

 冷凍食品は米飯、和洋中麺類、総菜、デザートなど幅広いカテゴリーで約260アイテムを販売。また、アカチャンホンポと連携したベビー用品など約200アイテム、ロフトと連携したトレンドのメイク用品など約90種類も扱う。

 レジ前には、お店のオーブンで焼き上げたパンやお菓子も。できたての温かい状態で提供するのが特徴で、フローズン納品→店舗で1次焼成→購買時に2次焼成というやや複雑なプロセスで販売している。パンは160~190円、焼き菓子は150~200円と、手頃な価格設定だ。

 都内など数店舗のみで取り扱っている7カフェ ティー(紅茶)も提供。茶葉から1杯ずつの淹(い)れたてがウリで、ダージリンブレンド、アッサムブレンド、アールグレイ(ミルクティーはアッサムとアールグレイ)から茶葉・温冷・サイズを選択できる。価格は120円~。

●お店で焼いたパンや紅茶、冷食が人気

 3月、松戸常盤平駅前店で売上増につながったのは、「焼成パン」「7カフェ ティー」「冷凍食品」の3カテゴリーだという。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください