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令和の今、「根性論」を再定義する 営業パーソンに求められる“バランス感覚”とは?

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年6月11日 12時0分

(3)自己成長の源泉となる

 根性を持って営業に取り組むことは、営業パーソンの成長にもつながります。常に高いモチベーションを保ち、 失敗を恐れずチャレンジする姿勢は、自己の可能性を押し広げてくれるでしょう。営業パーソン自身の成長なくして、顧客の期待に応えることはできません。顧客のためにと、自らの限界に挑み続ける。そうした根性が、営業パーソンを確実に成長させているのです。

 営業における根性とは、自己成長の種をまく行為なのです。昔と違い、営業支援ツールは世にあふれており、SNSもあります。これらを適切に学び、活用することで顧客のためになる行動や提案はいくらでもできます。そして、そのような努力を重ねれば重ねるほど、営業パーソンとして大きく成長できるチャンスに恵まれ、ひいては自分のための行動となるのです。

●根性論を再定義 令和に求められるアップデートは?

 とはいえ、旧来の根性論をそのまま適用するのは時代に合いません。ハラスメントなどのモラル面や、well-beingの観点で長続きしないなど、多くの問題が発生するリスクがあります。

 現代の営業シーンでは、効率化や有効性との両立が求められます。限られたリソースを最大限に活用し、無駄を排除することが重要ということです。

 根性論を現代のビジネス環境に合わせて再定義することは、テクノロジーと人間の能力の間のシナジーを最大化するために不可欠です。現代の営業担当者は、CRMシステム、データ分析ツール、自動化プラットフォームなど、さまざまなテクノロジーを駆使しています。

 具体的には、以下のような取り組みが考えられます。

・SFAやCRMなどのツールを活用し、顧客情報を適切に管理する

・AIを用いて顧客データを分析し、最適なアプローチ方法を導き出す

・web会議システムを利用し、移動時間を削減する

・SNSを活用し、顧客とのコミュニケーションを円滑化する

 根性は、これらのテクノロジカルなツールを活用する際にも極めて重要です。例えば、データから洞察を引き出し、それをもとに戦略を練るプロセスは、根気が要求される作業です。また、失敗から学び、持続的に改善を続けることも根性なくしては不可能です。

 このように、根性論は現代の営業活動においてもテクノロジーと並行して、またそれを補完する形でその価値を発揮します。顧客のために、仲間のために、そして自分のためにテクノロジーをうまく取り入れながら、顧客一人一人と真摯(しんし)に向き合う。そこに営業パーソンの根性が光るのです。

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