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ドンキやABCマートなどで「ちょっと座るイス」がじわじわ “座って接客”の効果は?

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年6月17日 6時0分

ドンキやABCマートなどで「ちょっと座るイス」がじわじわ “座って接客”の効果は?

接客中に座れる「バイトチェア」が登場

 アルバイト情報サイト「マイナビバイト」(運営:マイナビ)が、2024年3月に始めた取り組み「座ってイイッス PROJECT」が好調だ。

 体に負担がかかりやすい仕事中の“立ちっぱなし”問題の解決を目指し、座れるアルバイトを増やすことによって、従業員・雇用主双方にとって快適な環境を整備することを目的としている。

 同プロジェクトの実施にあたり、マイナビでは折りたたみイスなどを製作するSANKEI社とオリジナルのイス「マイナビバイトチェア」を共同開発。1脚1万9800円(送料別)で、1脚単位で販売している。

 マイナビの呼びかけにより、ドン・キホーテを運営するパン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(PPIH)やエービーシー・マートなど6社がプロジェクトの第一弾に参加。各社の店舗にマイナビバイトチェアを試験導入している。

 マイナビによると、同プロジェクトの発表後、小売店や飲食店など120社以上から問い合わせがあり、6月中旬時点で参加企業は9社に拡大。今後、さらに参加企業が増える見込みだという。

 “座って接客”は、どんな効果を生むのか。プロジェクト参加企業へのアンケート結果や反響をマイナビに聞いた。

●姿勢よく座れるコンパクトなイス

 マイナビバイトチェアの開発が始まったのは、2023年の夏ごろ。協力会社から「接客業務中に座れるイスを開発してはどうか」と提案されたことがきっかけだった。

 「海外でレジ業務中に座っている従業員を見かけたとのことで、求職者の方の可能性を広げる施策として提案がありました。お付き合いのある企業にニーズをヒアリングしたところ、『従業員向けの働き方改革として良さそうですね』と好感触で、やってみようとなりました」(デジタルテクノロジー戦略本部 進学・バイトプロモーションチーム チーム長 鈴木里彩子氏)

 そこで数社のパイプイスメーカーに声をかけたところ、SANKEI社と意気投合し、共同製作にいたった。製作時にこだわったのは、「安定感」と「サイズ」のバランスだという。

 「体格差があっても座りやすいよう社内の複数名が実際に座って、使用感を確かめました。最も重視したのは『安全性』で、転倒などの事故が発生しないよう安定して座れる幅のあるクッションや滑りづらい素材を採用しました。その上でなるべくコンパクトにして、重ねての収納もできます」(アルバイト情報事業本部 事業推進課 南波直樹氏)

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