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銀座でなんと3時間待ち! 「アサヒスーパードライ」の新しい店と若者の関係

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年6月18日 7時15分

銀座でなんと3時間待ち! 「アサヒスーパードライ」の新しい店と若者の関係

「アサヒスーパードライ」のコンセプトショップが話題に

 ロングセラーという言葉がある。長期間にわたって売れ続けている商品のことになるが、どのようなモノがあるのか。大正製薬の「パブロン」は1927年、永谷園の「お茶づけ」は1952年、明治の「きのこの山」は1975年にそれぞれ産声をあげている。

 まだまだほかにもたくさんある中で、個人的に気になっている商品がある。1987年に登場した、アサヒビールの「スーパードライ」だ。発売するやいなや「辛口の生ビール」が評判を呼んで、売り上げがどんどん伸びていく。他社からもドライビールが登場し「ドライ戦争」とも呼ばれていたが、アサヒビールの優位は揺るがず。その後も人気が続いたので、ロングセラーの仲間入りしているわけだが、会社としてはある課題を感じている。若返りだ。

 スーパードライのメインユーザーは40~50代である。ビールを購入するのは年配の人が多い傾向があるが、会社としては若い人にもファンになってもらいたいという思いがある。スーパーやコンビニの棚に商品を並べて、「はい、どうぞ」という待ちの姿勢だと、なかなか振り向いてくれない。ということもあって、ここ数年を振り返るだけでも、20~30代のファンを増やすために、あの手・この手を打っているのだ。

 2021年にはアルコール度数4%の「ザ・クール」(現在は発売していない)を、2023年には同3.5%の「ドライクリスタル」を、それぞれ投入。2022年には発売以来36年目で初となるフルリニューアルして、2年後にも一部を変更している。また、今年の2月には縦長の容器を使った「スマート缶」を数量限定で発売。スーパードライの350mlの高さは12.3センチだが、スマート缶は15.5センチである。

 なぜ縦長の商品を投入したのかというと、20~30代の人に手に取ってもらいたいから。若い人はエナジードリンクが好き→エナジードリンクで使われている缶を使用→手に取ってくれるのではないか。という仮説を立てたところ、見事に的中。好評だったことを受け、ミュージシャンとのコラボ企画を次々に企画しているようだ。

●ゴーライドを設置した2つの理由

 若者に手に取ってもらいたい作戦はまだまだ続く。コンセプトショップ「SUPER DRY Immersive experience」を銀座にオープンしたところ、1カ月で目標来場者数(3万人)の3割以上となる1万人を突破したのだ。

 コンセプトショップの期間は4月25日~9月30日、営業時間は午前11時30分~午後10時まで。入場料はゴーライド体験+ビール1杯+ペペロンチーノポップコーンのセットで700円となっている。

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