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“ビジネス界のアカデミー賞”が投げかける問い 働く人に称賛を

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年7月6日 12時7分

“ビジネス界のアカデミー賞”が投げかける問い 働く人に称賛を

経営者、営業マン、科学者、エンジニアなどにトロフィーを授与する

 ビジネスと仕事における卓越性を評価し、国際的なビジネスコミュニティ全体で優れたリーダーシップや革新的な取り組みをたたえるために2002年に米国で設立されたのが「The Stevie Awards」だ。

 日本ではあまり知られていないものの、国際的には「ビジネス界のアカデミー賞」とも呼ばれる。同賞の主催認定団体「The Stevie」会長のマイケル・ギャラガー氏に話を聞いた。

●フジテレビ、DHLも受賞 企業をたたえる賞を

 同賞には、販売と顧客サービスに関する「スティービー・セールス&カスタマーサービス賞」、技術に関する「スティービー・テクノロジー・エクセレンス賞」、アジア太平洋の企業や個人を対象にした「スティービー・アジア・パシフィック賞」など9種類がある。各賞それぞれに多彩な部門を設けていて、例えば「スティービー・セールス&カスタマーサービス賞」では「Sales Team」「Customer Service & Contact Center Team」「New Product & Service」など細かくある。

 日系企業では、フジテレビが「THE ODAIBA 2021バーチャル冒険アイランド」という題目で第9回スティービー・アジア・パシフィック賞の「Innovation in Entertainment Events」部門で金賞を受賞した。その他、DHLジャパンが「DHL Express」で第10回スティービー・アジア・パシフィック賞「Innovative Achievement in Organization Recovery」部門で銅賞を受賞している。

 「日本でそれほど知名度がない一番の理由は、これまで日本に代表者を担ってもらえるエージェントがいなかったからです。特に非英語圏においては、いい代理人を見つけることが重要です。日系企業にもっと賞に参加してもらいたいです。今、世界中で最も応募してくるのが、中小規模のテック企業です。われわれは日本の良いパートナーと一緒に仕事ができるようになったので、これを機会に、イノベーションあふれる日系企業に応募してもらいたいと考えています」(ギャラガー氏)

 そもそも、この賞を創立しようと思ったきっかけは何なのか。ギャラガー氏は1980年代、大学を卒業してニューヨークにある企業「NEW YORK FESTIVALS」に勤めた。この会社はテレビや映画、ラジオに関係する賞などを多数、運営するところだった。同社では、賞にエントリーしてもらうために、リクルーティングの方法や審査形式など、賞というステージを作り上げていく方法を学んだ。時が過ぎ、2000年に起きた米大手エネルギー会社の巨額不正会計事件「エンロン事件」など、いろいろな企業のスキャンダルが発生した。

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