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コンビニおにぎりに「巨大化」トレンド たこ焼き、つけ麺風の変わりダネの登場も納得の背景

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年7月6日 6時15分

 ファミリーマートは2023年7月に「大きなおむすび」シリーズを発売。ご飯と具材の量は、約180グラムと通常の約1.5倍ある。ツナと昆布など、複数の具材を楽しめるのが売りのシリーズだ。その他、ご飯とおかずが一体になったような「サンドおむすび」や「具だくさん!おむすび」というシリーズもあり、かなりラインアップが充実している。

 ファミリーマートがこうしたラインアップを強化する背景には、消費者におけるコスト意識の高まりがある。広報は次のように話す。

 「サイズの大きなおにぎりの販売構成比は、おにぎり全体の1割くらい。最近の物価高などの影響から、手ごろな価格で食べ応えのある商品の需要が伸長している。利用者にとって、付加価値が分かりやすい点が強みだ」

 200~300円台で高価格帯といえる商品群だが、他のおにぎりや総菜、レジカウンター周りのホットスナック類と一緒に購入するケースが多いという。

●「具!おにぎり」を強化するローソン

 ローソンでは、以前から大きなおにぎりを地域限定ではなく、一般的な商品として販売してきた。タイパに注目が集まる昨今の風潮を背景に、直近ではラインアップの強化を図っている。例えばもともとあった「具!おにぎり」シリーズから、4月に「具!おにぎり まるで明太のり弁」(322円)を発売した。のり弁のおかずである、白身フライとタルタルソース、玉子焼にちくわの磯辺揚げ、明太子を加え、おにぎりにしては「攻めた」商品だ。のり弁がワンハンドで、いつでもどこでもすぐに食べられる手軽さから、SNSで話題になった。

 6月25日には「具!おにぎり まるで鶏めし重」(322円)を発売。だし醤油味のごはんに、鶏つくねとローストチキン、玉子焼、チキンステーキといった鶏づくしの贅沢感がある商品である。

 同じシリーズでは、「具!おにぎり ポーク玉子 シーチキンマヨネーズ」(289円)が2022年11月より販売されている。具材は、ポークランチョン、玉子焼、シーチキンマヨネーズだ。沖縄風の商品で、食べ応えがある。

 他にも、振るだけでドレッシングと具材が混じり、肉、野菜も取れるパスタサラダや、ながら食べがしやすくぜいたくな気分も感じられるスティック状のケーキ、30種類以上の栄養素が入ったベーカリーなどが、タイパを意識した商品群となっている。

 一方、コスパに振った企画もある。6月には49周年を記念して、値段そのままで47%増量した、「盛りすぎチャレンジ」をおにぎり、チーズケーキ、サンドイッチ、カレーパンなどで実施。

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