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コンビニおにぎりに「巨大化」トレンド たこ焼き、つけ麺風の変わりダネの登場も納得の背景

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年7月6日 6時15分

 おにぎりでは、「和風シーチキンマヨネーズ」(149円)、「チャーシューマヨネーズ」(160円)が販売された。

 同じような外観の商品に見えても、ローソンではコスパというより、タイパを根底に商品開発しており、競合他社と設計の思想が異なる。今後の商品展開で、互いに全く違ったものになっていく可能性があり楽しみだ。

●「新しい形態」を模索するセブン

 セブン-イレブンでは「大きめサイズのおにぎりに対する要望が多様化しており、ご飯の量だけでなく、具材もたっぷり食べたいという潜在ニーズに対応できるよう、設備を進化させている」(セブン&アイ・ホールディングス 広報)として、理想的な大きなおにぎりの在り方を探っている状況だ。中でも具材に特化した「新しい形態のおむすび」(同前)を鋭意開発中とのこと。

 その一環か、首都圏の一部エリアで「弁当おむすび」と称した大きなおにぎりのテスト販売を始めている。若年層を狙った「ご飯の量」と「具材」を楽しむものに加え、高級な具材で訴求するものの双方を狙っている。

 具体的には、現状「弁当おむすび 幕の内」「弁当おむすび チキン南蛮&豚生姜焼肉」(いずれも270円)をテスト販売している。前者は幕の内弁当をイメージし、つくねや焼き鯖、出汁巻き玉子ときんぴらごぼう、梅干しが入っている。重量は200グラムほどある。

 チキン南蛮&豚生姜焼肉は、唐揚げを甘酢で味付けしたチキン南蛮と豚生姜焼、タルタルソースに焼きそばと、こちらも具だくさん。おにぎり1個で二度も三度もおいしい、ジャンクなぜいたくさを追求した。4月には「弁当おむすび のり弁」(同)という商品も販売していた。文字通りのり弁当をイメージし、白身フライ、明太子、磯辺揚げ、タルタルソースが具材だ。

 その他にはオーソドックスなものとして「大きなおむすび 和風ツナマヨネーズ」(205円)を、かなり広い地域で取り扱っている。さらに山口・広島・島根の3県で販売している「山賊むすび」(340円)のように、地域ですでに好まれている特別なおにぎりを商品化したケースもある。

 大きなおにぎり系商品の購入層は年齢を問わず男性が中心で、セブン&アイの広報によれば、やはりカップデリや他の総菜との組み合わせも見受けられるという。間食というよりもご飯としての利用が多いのは、他のコンビニと同様である。

●斬新な商品を次々に投入するニューデイズ

 NewDays(ニューデイズ)でも、もともと大きなおにぎりとして「大きなおにぎり」「サンドおむすび」シリーズを長く販売してきた。扱う商品の価格には幅があり、具材によってもさまざま。そのうち人気の商品では、1日に8000個が売れることもある。他チェーン同様に、おにぎり同士の買い合わせや、総菜と一緒に購入されるケースが多い。購買層は中高年男性が中心だが、具材によっては若年層、女性に人気の商品もある。

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