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コンビニおにぎりに「巨大化」トレンド たこ焼き、つけ麺風の変わりダネの登場も納得の背景

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年7月6日 6時15分

 こうしたジャンルが人気の一方、コロナ禍以降、特に2023年からは原材料価格の高騰もあり、値上がりが顕著だ。運営するJR東日本クロスステーションのリテールカンパニー広報は「消費者のコスパに対する意識が高まっており、商品開発に力を入れている」と話す。

 中でも注力するのが、6月に発売から3周年を迎えた「スゴおに」シリーズ。コロナ禍で楽しみの少ない日々に、少しでも明るさや楽しさ、面白さを感じてもらえればといった想いで開発したという。

 スゴおにシリーズは既に70種類の商品を開発。SNSで反響があった商品、テレビで紹介された商品も多いという。ご当地フェアに合わせて、地域の名産品などをイメージした商品を開発することで、ニューデイズに新しく興味を持つ人が増えるきっかけになっている。

 のり弁をおにぎり化した「のり弁にぎりました」、チキン照り焼きを使った「照りチキ ライスバーガー」、煮ホタテを3つ使用した「ホタテトリプル(ホタテ煮おにぎり)」、つけ麺のおにぎり化に挑んだ「とんこつ醤油つけ麺風おにぎり」など、スゴおにシリーズの発想は自由だ。他にも、たこ焼きやベーコンエッグをおにぎりにした、アバンギャルドな商品であふれている。

 四角い手軽なミニ弁当風の「箱おに」というシリーズもあり「天丼風」「チキンカツ&タルタルソース」などをこれまでに発売している。2024年からは新しく、複数の具材を包んだ「げんこつおにぎり」を販売。「ツナマヨ・昆布・野沢菜」「豚の生姜焼き・野沢菜・マヨネーズ」といった組み合わせを展開している。

 コンビニ各社の大きなおにぎりはコロナ禍で進化し、消費者のコスパ・タイパ志向に対応しながら、楽しさと新しさを追求したラインアップを拡充している。複数の具材を入れたり、サンドや箱型にしたり、弁当をワンハンドで食べられるように握ったりと、従来のおにぎりの常識を超越しつつある。

 もちろん、従来型のおにぎりも健在だ。欧州、特にフランスではおにぎりブームが起きており、インバウンドのニーズも期待できるだろう。従来型に加え、成長軌道に乗る大きなおにぎりを中心に、コンビニおにぎりのさらなる成長に期待したい。

(長浜淳之介)

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