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“ひんやり”が1.5倍持続! 冷感ウェア「氷撃α」が好発進 3社のコラボ技術で“海外”が見えてきた

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年7月11日 7時6分

“ひんやり”が1.5倍持続! 冷感ウェア「氷撃α」が好発進 3社のコラボ技術で“海外”が見えてきた

日本発の冷感ウェアが話題に

 今年も酷暑がやってきた。暑さ対策が迫られるなか、世界初(※)の素材を使ったクーリングウェア「氷撃α(ひょうげきアルファ)」が発売された。

※商業販売されているオレフィン系樹脂として。2024年5 月21日発表時点。住友化学調べ。

 これは2017年にリベルタ社(東京都渋谷区)から発売されている「氷撃フリーズテック」の進化版で、住友化学が開発した温度調整機能を持つ繊維「コンフォーマ(R)」と、インナーウェアを手掛けるユタックス(兵庫県西脇市)の冷感プリント技術をかけ合わせることで、従来製品の約1.5倍の冷感持続性を持つという。

 2024年はテスト販売の位置付けで、リベルタ社のオンラインで6月下旬に発売したところ、1週間ほどで全商品が完売した。野外で働く従業員を多く抱える企業からの引き合いも強く、B2Bでも売れ行きが良いそうだ。

 さらに、2024年3月には米国に現地法人を設立し、現地でも氷撃αの新規販路開拓を進めている。

 氷撃αが持つ冷感持続性の特徴や発売後の反響について、リベルタ社の執行役員 第二戦略部 部長 佐々木聡氏に聞いた。

●“ひんやり”が持続する「氷撃」シリーズ

 リベルタ社が展開する氷撃フリーズテックは、2017年から発売しているクーリングウェアシリーズだ。以前から、機能性衣料事業として体を温めるヒートウェアをバイクユーザー向けに販売していたが、温暖化が進むにつれ暑さ対策の衣料を求める声が増加し、クーリングウェアに着手した。

 「試行錯誤するなかで、世界トップレベルの冷感プリント技術を持つユタックスさんとの出会いがありました。そこで、当社が強みとする商品企画力と先方の技術力をかけ合わせて、氷撃フリーズテックとしてバイクユーザー向けに発売したところ、すぐに評判になりました」

 氷撃フリーズテックは、接触冷感の生地にエリスリトール(糖アルコールに分類される甘味料)とキシリトールを含有した特殊プリント処理を施している。処理をした繊維が人の皮膚から発生する汗を吸収すると、その吸熱特性により繊維の温度が下がり、冷感を付与する仕組みだ。つまり、汗をかくと生地がひんやりし、風を受けるとより冷感が強くなるという。

 「市場にあるクーリングウェアは、接触冷感のみで徐々にぬるくなってしまうものが多いんです。一方、当社の製品は“汗に反応して涼しく感じる”ため、その点が優位性と言えます」

 ユーザーからの反響を受け、2018年からは販路を拡大して作業服の販売店やスポーツ量販店などでも販売。野外で働く人やスポーツをする人、キャンプや釣りなどのアウトドアを好む人などから支持を得て、ラインアップを増やしていった。

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