1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. ビジネス

「文具×コスメ」でどうなった? キングジムの“シール”が人気の理由

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年7月16日 9時0分

「文具×コスメ」でどうなった? キングジムの“シール”が人気の理由

キングジムの「コスメのようなシール」が人気

 キングジム(東京都千代田区)が展開する文房具ブランド「HITOTOKI(ヒトトキ)」の新商品、コスメモチーフのデコレーションシール「COFFRET(コフレ)」が好調だ。

 1つのパレットに複数の色味がセットされているアイシャドーやチークのように4~6種類のデザインが異なるシールがひとまとめになっており、華やかな印象のコスメを連想させる。

 手帳や手紙、ラッピングなどのデコレーションに活用でき、20~50代の幅広い女性から人気を得ているという。2024年2月に発表された「文房具屋さん大賞2024」の「シール賞」を受賞し、業界内でも高く評価されている。

 ヒット商品となっているコフレは、どのように誕生し、どんな反響を得ているのか。 開発本部 ステーショナリー開発部の戸上みず紀氏に聞いた。

●コスメパレットの世界観を追求

 キングジムが展開する文房具ブランド「ヒトトキ」は、暮らしの中の“ひととき”が楽しくなる文房具をテーマに、2017年に誕生した。

 あらかじめ切れているコンパクトなマスキングテープ「KITTA(キッタ)」シリーズや手帳のように使えるノート「HITOTOKI NOTE(ヒトトキ ノート)」シリーズなど、いくつも人気商品が誕生している。

 「ヒトトキは手帳やラッピングのデコレーションを好み、かつ自身が制作したものをSNSで発信しているような方をターゲットに商品を製作しています。20~50代ぐらいまでの幅広い層の女性に支持をいただいています」

 そうした層へ向けた新商品として、世間のトレンドや優れたデザイン性を文房具に落とし込みたいと企画したのがコフレだった。

 「海外コスメ、特に韓国コスメはトレンド感のあるかわいさや、パッケージまで統一された世界観などが魅力だと感じ、その雰囲気をそのままシールで再現できないかと考えました」

 コスメを楽しむ感覚で、自分らしく自由な彩りで手帳などのデコレーションを楽しめるシールを作ろうと企画がスタート。動物やハートといった人気モチーフをあえて外し、丸や四角、三角といった形状にするなど、「極限までコスメパレットに近づける」ことを意識したそうだ。

 シールのデザインは、絵の具を使った抽象画を得意とするアーティスト「smanim」(スマニム)氏の作品に加え、単色や箔押しタイプなども盛り込み、1つのパレットで華やかなデコレーションができる組み合わせを選んでいる。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください