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段ボール箱で肉をジュージュー! 自分で焼ける「焼肉弁当」が上陸 試験販売はどうだった?

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年7月18日 11時13分

段ボール箱で肉をジュージュー! 自分で焼ける「焼肉弁当」が上陸 試験販売はどうだった?

日本初上陸! 自分で肉を焼ける「焼肉弁当」

 段ボールの素材でつくられた箱の中で「アツアツの焼肉」を楽しめる弁当が登場した。小さな炭火がセットされていて、付属のマッチで着火すれば、まるで焼肉店のように肉を焼いて食べられるのだ。

 「ど、どういうこと? ひもを引き抜いて蒸気で温める弁当は知ってるけど、弁当箱の中で肉を焼くってイメージがわかないなあ」「焼肉弁当の肉って、冷たくてカタイことが多いよね。ゼラチンみたいなものが残っていることもあって、あまり好きじゃないんだよね。でも、その場で焼けるのであればいいかも」などと感じた人もいるかもしれない。

 商品名は「焼肉 BENTO BOX」。焼肉店を運営する「カルネヴァーレ」(東京都目黒区)が試験的に販売し、まずまずの手応えをつかんでいるようだ。

 「アツアツの焼肉弁当」と聞いても、まだピンとこない人がいると思うので、もう少し詳しく説明しよう。弁当箱の中を見ると、アルミ製の使い捨てコンロ、炭、竹トング、マッチ、消火用の水、生肉、白米などがセットされている。付属の袋から炭を取り出して、着火すると1分ほどで火が安定する。竹トングを使って焼き網に肉を乗せて、じっくりと焼けば完成。食べ終われば、付属の水を炭に注ぎ、消化して廃棄するだけである。

 アツアツの焼肉弁当を食べられるからといって、「どこでもOK」というわけではない。木炭を燃やすと一酸化炭素が出るので、同社は注意を促している。現状、この弁当を食べられるのは屋外のみ。鳴坂竜一社長は「(本格販売後は)ゴルフや運動会などが終わったあとや、少人数でのバーベキュー、庭のある家などで楽しむ人が多いのではないか」と語っている。

●焼肉弁当にエンタメ性を

 それにしても、なぜカルネヴァーレ社は「アツアツの焼肉弁当」を販売したのだろうか。きっかけは、新型コロナウイルスの感染拡大である。

 ご存じのように、コロナの感染が広まって飲食店は大きなダメージを受けた。同社も焼肉店の売り上げが減少する中で、ワラにもすがる思いで弁当事業を始めることにした。当時、テークアウトやデリバリーを始めた飲食店は多かったが、同社も試しに販売したところ、じわじわと売れ始めたのだ。

 「とはいっても、いまはダメでしょ。外で飲み食いできるようになったので、わざわざ家で弁当を食べる人は激減したのでは?」と思われたかもしれないが、そうでもないようで。その後、オンラインでの販売も始めて、直近の売り上げは5億円ほど。数字を見ると「好調」の2文字が浮かんでくるが、鳴坂社長は課題を感じていた。それは「違い」である。

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