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「資さんうどん」東京・神田で3日間の衝撃 北九州発、チェーン店の勢いが止まらない

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年8月6日 6時0分

「資さんうどん」東京・神田で3日間の衝撃 北九州発、チェーン店の勢いが止まらない

資さんうどんが東京の両国に上陸

 北九州のソウルフードが東京の両国に上陸――。先週、このニュースが発表され、SNS上でこんなコメントが飛び交っていた。「東京に出店するのか。行ってみよう!」「今冬にオープンするの? 楽しみ」など。

 話題になっていたのは、福岡を中心に展開しているうどんチェーン「資さんうどん」(運営:資さん)のこと。「ん? なんて読むの? しさんうどん?」などと感じられたかもしれないが、正しくは「すけさんうどん」と読む。

 間違えたからといって、何も恥じることはない。同社が「資さんうどんの認知度調査」を実施したところ、福岡県民の98.0%が「知っている」と答えたのに対し、東京都民ではわずか同7.5%という結果に(※)。これまで首都圏に店舗がなかったことを考えると、この数字にも納得である。

 資さんうどんは1976年に創業し、九州の全7県、山口、岡山、大阪、兵庫で計70店舗を展開している。人気メニューに、サクサクに揚げたスティック状のごぼ天が入っている「肉ごぼ天うどん」(760円)、カツとじ丼(あおさみそ汁付き、760円)などがある。

 ちなみに、北九州の食文化を継承したいという思いから、メニューに加えた「ぼた餅」(160円)は春夏のお彼岸期間になると1週間で27万個、年間540万個も売れている。定番メニューのほかにぼた餅を注文してもらうことによって、客単価のアップにつながっているようだ。

 出汁の特徴は、サバ節や昆布、シイタケなどから取った素材の旨味が感じられること。そもそも製鉄所で肉体労働をしている人たちに向けてレシピを考えたこともあって、濃いめでインパクトのある味となっている。

●東京と大阪で「準備」

 資さんうどんが東京の両国にオープン――。こうした情報を耳にすると「名古屋や静岡を飛び越えて、いきなり東京にやって来て大丈夫なの?」と思われたかもしれないが、“準備”は抜かりないようである。7月13日~15日にPOP-UPレストランを東京の神田に構え、東京のお客はどんな反応をするのか、リサーチしていたのだ。

 神田の店はわずか3日間のオープンだったが、毎日400食を用意。しかし、である。午前11時のオープン前に400人ほどが並んでいたので、担当者は「これは大変なことになる。早めに整理券を配ったほうがいいのではないか」と考え、2時間ほど前倒しで配ったものの、完売。最終組の整理券を手にした人が入店できたのは午後3時~3時30分ごろ。つまり、6時間ほど待って、ようやく一杯のうどんを食べられたのだ。

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