NECのDX統括部長が明かす「ブルーステラ」誕生の理由
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年9月14日 11時23分
NECのBluStellarビジネス開発統括部の岡田勲統括部長
NECが社を挙げて進めている価値創造モデル「BluStellar(ブルーステラ)」。顧客のビジネス変革の実現に向けたDX推進事業「NEC Digital Platform」を進化させたブランドとして打ち出そうとしている。
背景には、業界を問わずに急速に加速している企業のDXがある。NECは年商300億円以上の企業に対し、毎年「NEC DX経営の羅針盤」という調査を実施。調査項目は「業務のデジタル化」「意思決定のデジタル化」「接点/チャネルのデジタル化」「サービス/製品のデジタル化」「バリューチェーンのデジタル化」「ビジネスモデル変革」の6つだ。
このうち「意思決定のデジタル化」では、前年と比較して企業のDX着手率は49.6%から95.5%に激増。「バリューチェーンのデジタル化」は35.7%から85.1%、「ビジネスモデル変革」は39.7%から85.1%に上昇している。倍以上になっている項目もあり、この1年で、いかに企業のDXへの関心が高まっているかが分かる。
「業務のデジタル化」は84.4%から100.0%、「接点/チャネルのデジタル化」は67.7%から97.0%、「サービス/製品のデジタル化」は47.0%から92.0%に、いずれも上昇している。
「意思決定のデジタル化」が進んでいる要因として、NECはデータドリブン経営の成功事例が出てきた点を挙げている。最も伸びた「バリューチェーンのデジタル化」における要因は、物流の「2024年問題」が関係しているという。法改正により、自動車運転業務の年間時間外労働時間の上限が960時間に制限されたため、否が応でも企業は物流の効率化を進めなければならない外圧的な背景がある。
一方DXに着手し、推進しようとしても、課題はまだまだ多い。一番は企画・実行部門における人材不足の問題だ。
●NEC「ブルーステラ」 他社にない「価値創造シナリオ」とは?
DX推進の課題として「DX企画部門の人材不足」を挙げた企業は、64.2%から77.6%に上昇している。既存の社内システムからの更新が課題となっている企業も多い。「既存情報システムの老朽化」を課題に挙げた企業も、37.3%から46.3%に上昇している。
こうしたDXの課題をより本格的に解決しようとしているのが、ブルーステラだ。ブルーステラ誕生の背景を、NECのBluStellarビジネス開発統括部の岡田勲統括部長は、こう説明する。
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