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人材大手の内定辞退し、カレー店運営ベンチャーに入社 COOの離職で一皮むけた26歳のキャリア

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年9月6日 9時5分

人材大手の内定辞退し、カレー店運営ベンチャーに入社 COOの離職で一皮むけた26歳のキャリア

TOKYO MIX CURRY大手町店(画像:以下、FOODCODE提供)

 「不安だらけでしたね。会社、潰れてしまうんじゃないかとすら思っていました」──そう話すのは、自分好みのカレーをアプリでカスタマイズし、テークアウトできるサービス「TOKYO MIX CURRY」を運営する、FOODCODE(東京都文京区)の戸澤あやかさんだ。

 戸澤さんは、2020年4月に1人目の新卒として入社した26歳。実は、当時はFOODCODEではなく、大手人材会社のディップに入社する予定だった。TOKYO MIX CURRYでの2人目のアルバイトとしての活躍もあり、会社側からのオファーもあったが、断っていたという。

 大手人材会社の内定を辞退してまで、なぜカレーのベンチャー企業を選んだのか? 現在はアルバイト200人を束ねる店舗のマネジメントを一手に引き受けるが、COOと直属マネジャーの離脱などベンチャーの洗礼を受けたこともあった。等身大のキャリアを取材した。

●「社員にならない?」 最初は断ったオファー、決め手は何だったのか

 大学生の頃、色々な経験を積みたいという思いから複数のアルバイトを掛け持ちしていた戸澤さん。ディップには新規事業や営業企画などの領域を経験できそうだったため、興味を持ったという。

 「『これから会社を大きくしていくための新しい挑戦を一緒にできる』という点に魅力を感じていました。営業職はインセンティブもあったので、アルバイトだと扶養の上限がありますが、社会人になったらたくさん働けるというのも楽しみでした」

 ディップの内定を承諾し、無事に就活を終えた。2020年3月まではTOKYO MIX CURRYで働いて、4月には新社会人として別の会社で新しい一歩を踏み出す予定だった。

 潮目が変わったのは2020年3月。CEOの西山亮介氏から「FOODCODEに入社しないか」とオファーがあった。TOKYO MIX CURRYの1店舗目開店から1年も経っていない段階だったため、新卒として入社することに不安があり、別の社員からの入社オファーもあったが断っていた。にもかかわらず、代表から直々に再度オファーがあったのだという。

 「最終的な決め手となったのは『TOKYO MIX CURRYで働いていて、何が楽しい?』という一言でした。TOKYO MIX CURRYはアルバイトなのに裁量が大きかったのが魅力で、店舗運営の改善案やお客さんのためになるアイデアを自由に出せて、それが実際にシステムや機能として実装されて現場が変わっていく経験が他のアルバイトにはない楽しさでした」

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