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経団連副会長に聞く日本企業の人材育成の課題 社員のリスキリングが伸び悩む背景は?

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年9月23日 18時55分

 観光魅力度を見ると、日本は世界でもナンバーワンになっています。昨今は円安の動きもあり、海外から日本に訪れる人の数が今後も増えていくと思います。給料が依然として低い問題もありますが、外国人技能実習生の数も私は増えていくと思っています。10年後の日本を想像した時に、隣に外国人が住む光景はごくごく当たり前になっていきます。

 留学生が増えることで、海外の異文化がどんどん日本に入ってきます。そういう海外の異文化に対し、許容でき理解できる企業から海外の仕事がどんどん入ってくるようになります。

 外から入ってくるだけでなく、日本の企業が海外に出て行く動きも加速していくでしょう。そうすると、もう日本という枠組みでボーダーを作るのではなく、世界全体が日本企業のマーケットになってくると思いますね。日本のマーケットが基本なのではなく、世界のマーケットの一部が日本のマーケットであると。そういったグローバル化が進んでいきます。

 確かに日本企業や社会の多様化は進んでいるものの、2040年の未来から考えてバックキャストしたときに、そのスピードは明らかに遅いと私は感じています。今日のスピードのままでは、2070年ぐらいにならないと「目指すべき2040年」は作れないと私は見ています。だから「去年より少し多様化が進んでいるからいいじゃないか」と考えているようでは駄目なのです。

 2040年まであと約15年です。15年などあっという間に来てしまいます。2040年に向けたさまざまな目標の中で、例えば留学生50万人という目標は、もう来年にでも達成しなければならない数値目標だと私は思っています。繰り返しになりますが、2040年からバックキャストして考えると、現在の日本企業や社会の多様化のスピードは、私は遅いと思っています。

(河嶌太郎、アイティメディア今野大一)

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