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やっぱりジムニーなのか? キャンプブームが終わっても支持されるクルマ

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年9月6日 6時10分

 トヨタのシエンタが売れているのは、程よいボディサイズによる取り回しの良さと高い実用性、燃費性能と手頃な価格で非常にバランスが取れているからだ。

 乗用車の登録台数ではカローラ、ヤリスに次いで3位の人気を誇っているが、カローラやヤリスが複数のボディバリエーションをまとめて集計しているのに対して、シエンタは単一ボディで上位2モデルに匹敵する人気を誇っている。実質的には1位と言えるほどの人気車種なのである。

 現時点では納車待ちはほぼ解消されており、オプション次第ではあるものの、2カ月前後で新車が手に入る。一方、登録済みの未使用車も新車と変わらぬ価格で販売されている。

 ハイブリッド車だけでなくガソリン車も人気で、2年落ちで走行距離も進んだものであっても、値落ちが少ない。しばらくこの人気ぶりは続きそうであるから、ここで取り上げる必要もないのでは、と思うほどだ。

 使い勝手のいいコンパクトカーはファミリー層に大人気だが、アウトドアでも活躍できるだけの収容力や4WDモデルの走破性(と言っても生活四駆のレベルだが)も誇っている。

 今後、日本版ライドシェアの制度が見直されて、個人ユーザーが副業で収入が得られそうな環境が整えば、こうした電動スライドドアのコンパクトカーの需要がまた一段高まることになりそうだ。

●車中泊仕様だけではない、軽バンや軽トラの楽しみ

 今後ヒットが予想されるアウトドア系のクルマとしては、2024年末に日本でも発売と言われているジムニーシエラの5ドアが挙げられる。3ドアの人気も依然として高いが、より広い室内空間を持つ5ドアは、アウトドアでの使い勝手が高まりそうだ。

 4人乗りではあるが実用性も高まることで、幅広いユーザーを獲得できそうだ。しかし3ドアに対してあまり価格が上昇してしまうと人気も限定的となってしまうだろう。

 ジムニーは軽自動車だから維持費の安さもあって人気だが、ジムニーシエラも合わせれば毎月6000台弱が売れている人気車種だ。

 コスパ優先というアウトドア系ユーザーには、スズキ・エブリイのような軽バン/軽ワゴンが支持されている。軽貨物車として宅配事業にも引っ張りだこのクルマだが、DIYで車中泊仕様にしたり、リフトアップしてオフロード仕様にしたりして楽しむオーナーも増加中だ。

 軽トラックも同様に、キャンピングカーに仕立てるだけでなく、オフロード性能の高さを強調するカスタムも人気がある。以前はボディカラーも白しかなかったようなカテゴリーだが、最近はシルバーに加えて鮮やかなメタリックカラーもバリエーションに加えられている。キャビンを延長してリクライニングを可能にするなど、自動車メーカーもこのところ軽トラの充実化には積極的だ。

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