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米ファンド傘下になったケンタッキー マクドナルドに劣る「重要な課題」を乗り越えられるか

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年9月9日 6時15分

 もう一つの課題が「ランチ以外の利用が少ない」点だ。ケンタランチの導入で日常利用を進めたとはいえ、店舗によって夜は閑散としていることが多い。「朝マック」「夜マック」など、メニュー構成に緩急をつけるマクドナルドとは対照的である。

 営業時間にも差が現れており、マクドナルドは早朝や深夜営業を行う店舗もある一方、日本KFCの多くは午前10時~午後9時の営業である。夕方のカフェ利用に関しても「マックカフェ」を提供するマクドナルドに対し、ケンタッキーのイメージは薄い。人手不足で深夜時間の拡張は難しいが、朝利用や夕方のカフェ利用を開拓する余地はあるだろう。サイドメニューの甘いものは今のところ「チョコパイ」と「ビスケット」しかなく、スイーツ関連が増えていく可能性も高い。

 買収完了後、カーライルは店舗のデジタル化やメニューの拡充を進め、積極的な出店戦略を実行するとしている。地道な施策でどう企業価値を高めるのか、今後の動向に注目したい。

●著者プロフィール:山口伸

経済・テクノロジー・不動産分野のライター。企業分析や都市開発の記事を執筆する。取得した資格は簿記、ファイナンシャルプランナー。趣味は経済関係の本や決算書を読むこと。

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