1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. ビジネス

「ラミちゃん」が野球監督に復帰 6億人市場・中南米で「新たな挑戦」のワケ

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年9月23日 9時53分

 在メキシコ日本国大使館の大使も興味を持っているそうで「現地法人といろいろなプロジェクト、現地の子ども向けの野球教室などを企画して日本の野球の素晴らしさを広めたいようですし、かつジャパンブリーズの存在価値も高められたら最高です」と話す。

●中南米ではWBCに匹敵する注目度 選手の大半はメジャーリーガー

 日本のプロ野球(NPB)、メジャーリーグ(MLB)などは春から秋がレギュラーシーズンだ。一方、ラミレス監督の出身地であるベネズエラ、メキシコなど野球が盛んな中南米諸国では冬場にレギュラーシーズンを開催することから「ウインターリーグ」と称される。 カリビアンシリーズは、ウインターリーグが開催されているベネズエラ、メキシコ、プエルトリコ、ドミニカ共和国によって組織運営されているリーグで、4カ国のリーグチャンピオンが一堂に介して中南米のプロ野球チームのトップを決める大会だ。

 「中南米、とくにカリブ諸国でとても有名な大会です。歴史もありレベルや注目度はワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に近いと思っています。事実、出場する各国のチームメンバーの大半がメジャーリーガーです」

 中南米の大会に、なぜ日本のチームが招待されたのか。JAPAN BREEZEの広報担当者によると、カリビアンシリーズ側からラミレス氏に「日本チームとして参加しないか」と提案があり、マイアミで開催された2024年大会に視察をして参加するに至ったという。ラミレス氏は5月にJAPAN BREEZEを設立。代表と監督を兼任することになった。

 「マイアミ以外にもカリフォルニアで開催する計画もあります。もともと1990年代から日本を招待しようとしていたとのことですが、2025年の大会で、ようやく日本を呼ぶことに成功したそうです」

 ベネズエラ出身のラミレス監督にとって、同大会に参加できることは「光栄なこと」だという。

 「2000年のことですが、私がベネズエラで所属していたチームがカリビアンシリーズに出場する権利を得ました。ただその頃、私はMLBとマイナーリーグを行ったり来たりしていて、メジャーでの出場枠を争う立場でした。MLBを優先したのでカリビアンシリーズには参加できませんでした。その時の悔しい気持ちがあるので、今こうして日本の監督として参戦できるのは、本当に光栄なことなのです」

●放映権を取得 各メディアと交渉中

 カリビアンシリーズの認知度を上げるためには、テレビや動画配信という手段が考えられる。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください