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「ラミちゃん」が野球監督に復帰 6億人市場・中南米で「新たな挑戦」のワケ

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年9月23日 9時53分

●クラファンも活用

 チーム作りのもう1つの課題は資金面だ。WBCの日本代表のようなスポンサーが集まることは現実的に難しい。そこでJAPAN BREEZEは10月11日まで、スポーツ専門クラウドファンディング「スポチュニティ」で資金を集めている。目標金額は300万円から3段階に設定し、最終目標を1000万円にした。リターンは、ラミレス監督の殿堂入り記念特製バット(サイン入り)50万円、スポンサー企業用の公式サイトへのロゴ掲出(上段)20万円などだ。集めた資金は野球用具、合宿費用、遠征費などに活用する。

●外国で成功する条件 「相手の文化をリスペクト」

 ラミレス氏は、日本の野球や文化に適応したことで成功してきた。野球や文化の違いなど、いろいろな「違い」を尊重してきたのだ。現役のときの「アイーン」や「ゲッツ」といったお笑いネタを、柔軟にパフォーマンスに取り入れることによって、ファンの人気を得てきたのは、その表れだろう。今回は日本人監督としてカリビアンシリーズに挑む。

 「大切なのは、相手の文化に対するリスペクトだと考えています。それがなければ、外国人は日本で成功できないでしょう。カリビアンシリーズでは、何が起こるかは分かりません。できる限りベストな選手を選び、その中で最大限に調整することによってベストなチームを作って、しっかり勝ちにいきたいと思います」

 対戦相手がMLB選手中心でも、あくまで勝利を狙う。その姿勢はもはや侍だ。そして、結果を残せば、同シリーズに注目が集まり、日本企業の中南米でのビジネスにつながっていく。

 カリビアンシリーズを含め中南米は現状、日本人にとって少し遠い世界で、なじみが少ない。6億人の人口を抱え、民主主義など価値観を共有できる土壌を考えると、ビジネスを展開するリスクも少なく、魅力的なブルーオーシャンといえる市場だ。経済の回復がいまだに見通せない中国市場の一部をカバーする代替先にもなり得る。ジャパンブリーズの活躍と中南米への投資がリンクするのか注目だ。

(武田信晃、アイティメディア今野大一)

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