PayPayはなぜ「当たり!」だけに頼らないのか? QRコード決済を超えた、意外な一手
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年10月1日 8時45分
え、QRコード決済だけじゃないの? PayPayの強み
「当たり!」
スマートフォンの画面に表示されたスクラッチくじを指でこすると、即座にポイント獲得の通知が。買い物の余韻が冷めないうちに、次の買い物への期待が膨らむ――。
これはクレジットカード業界に新たな風を吹き込む、PayPayカードのキャンペーンだ。
従来のクレカキャンペーンといえば、数カ月後の明細で還元額を確認するのが常だった。しかし、一部のカード会社では、この常識を覆す取り組みが始まっている。
「決済と同時にくじが引けるのは、非常に大きな意味があります」
PayPayカード 執行役員 マーケティング本部長の大島薫氏は、リアルタイム性の重要性をこう強調する。同社が展開する「PayPayカードスクラッチくじ」は、業界に先駆けてDXを推進した結果生まれた、画期的なキャンペーンといえるだろう。
なぜ、PayPayカードはキャンペーンのDXに積極的に取り組むのか。その背景にはリアルタイム性がもたらす効果と、PayPayが意外にもプラスチックカードを推進する意図も関係していた。
●クレカキャンペーン、DXで一新
「○○円以上の利用で△△ポイント還元」「エントリーして◯◯で利用すると抽選で××名様に豪華賞品をプレゼント」――。これらはクレカの利用促進キャンペーンの定番だ。しかし、こうした従来型には大きな課題があった。
「数カ月後の明細でようやく還元額が分かる。自分がキャンペーンの対象になったかも不明確だった」と大島氏は指摘する。
これに対し、同社が打ち出した「PayPayカードスクラッチくじ」は、一線を画す。最大の特徴はリアルタイム性だ。「決済直後にスマートフォンでくじを引け、その場で結果が分かる」と大島氏。従来のように数カ月待つ必要はない。
この「PayPayカードスクラッチくじ」は、実はPayPayのコード決済で既に好評だったスクラッチくじの仕組みを、PayPayカードにも拡大適用したものだ。6月21日から8月9日にかけて行われたキャンペーン「超PayPay祭」において、PayPayだけでなくプラスチックのPayPayカードの利用でも、スクラッチくじがひけるキャンペーンとして実施した。QRコード決済とクレカ、双方の利用者に同様の体験を提供することで、PayPay経済圏全体の活性化を図る狙いがある。
さらに、PayPayアプリとの連携で利用履歴やポイント獲得状況も即座に確認できる。「明細を見返す手間もなく、カード利用状況が一目瞭然」(大島氏)。旧来型が事後的な還元だったのに対し、新方式は即時性と透明性を実現。加えて、くじを引く「楽しさ」も提供する。
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