1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. 経済

「謎」が多い楽天のメッセージングアプリ LINEに代わる存在になるのか、本部を直撃した

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年10月11日 5時15分

「謎」が多い楽天のメッセージングアプリ LINEに代わる存在になるのか、本部を直撃した

知られざる楽天のメッセージングアプリ「Viber」とは

 近年になって急速に人々の生活に欠かせなくなったスマートフォン。特に、スマホを使ったメッセージングアプリは不可欠となっており、コミュニケーション手段を劇的に変化させたと言っても差し支えない。

 日本では、国民の8割に当たる9600万人が、無料メッセージングアプリのLINEを使っている。他のアプリの追随を許さない独占的なコミュニケーション手段になっているが、一方でこれまで何度も個人情報の扱いが問題になり、2021年以降、3度にわたって総務省から行政指導を受けるなど、セキュリティの不安が付きまとっている。

 そんなことから、情報セキュリティ意識が高い人の間では、LINEとは別のメッセージングアプリを利用したいという人が少なくない。筆者も「いいアプリはないですか」と聞かれることが多い。

 そもそも、LINEが日本、台湾、タイ以外の国や地域であまり使われていないことはよく知られている。世界では30億人がメッセージングアプリを使っているが、最も使われているのが米メタの「WhatsApp(ワッツアップ)」で、海外の人と仕事をしたり友人がいたりするビジネスパーソンならインストールしていることだろう。他に世界的にメジャーなアプリは「Facebook Messenger」や「Snapchat」「Telegram」などがある。

 そんな世界で人気があるアプリのリストなどを見ていると、必ず見覚えのない「日系」アプリが登場する。楽天の「Rakuten Viber(バイバー)」である。世界で約13億人が使用しているという。ちなみにLINEの利用者が世界で約2億人ほどだということを考えると、Viberの知名度がかなり高いのが分かる。

 日本人にとっては“謎”な存在ですらあるViberだが、もともとイスラエルで開発されたメッセージングアプリらしい。楽天の名を持つこのアプリは、いったいどんなものなのか。今回、Viber本部に直撃取材した。

●「スーパーアプリ」として根付いている国も

――そもそもの質問で申し訳ないですが、Viberというのはいったいどこの会社なんですか?

 Viberは、2014年に楽天に買収されました。2021年には、楽天の一部門で4000人の従業員を擁する楽天インターナショナルの管理下に入っています。楽天インターナショナルは北米、欧州、中東に本社を置いて事業を展開しています。

 Viberは「Rakuten Viber」というサービス名で運営されており、本部のあるルクセンブルクで法人化されています。イスラエルの首都テルアビブ、ブルガリアの首都ソフィア、フランスの首都パリ、スペインのバルセロナ、ルクセンブルク、英国の首都ロンドン、ジョージアの首都トビリシ、ウクライナの首都キーウ、シンガポール、東京など、世界中で約550人のチームメンバーが在籍し、世界各地にオフィスを構えています。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください