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「謎」が多い楽天のメッセージングアプリ LINEに代わる存在になるのか、本部を直撃した

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年10月11日 5時15分

――世界で展開しているわけですね。実際にメッセージングアプリの世界事情を見てみると、Viberはランキングに入るほど利用者は多いですね。

 現在、Viberは世界で最も信頼されているアプリの一つになっており、ダウンロード実績は10億件以上で、190カ国以上にユーザーがいます。創業以来、当社のビジョンは変わっていません。それは、各国の事情に適したグローバルなアプリとなることです。現在、Viberはギリシャやフィリピンを含むいくつかの国々で、スーパーアプリ(メッセージだけでなくいろいろなサービスや機能を持つアプリ)となっていて、家族や友人など人々を結び付け、企業とコミュニケーションも取れるようになっています。

――世界で知られているのはよく分かりましたが、日本企業の楽天という社名が付いた日系のアプリなのに、なぜ日本ではあまり知られていないのでしょうか?

 日本は魅力的な市場で、日本国内のユーザーや企業への認知度を高めていく予定です。電子書籍事業「楽天Kobo」と同様に、私たちは新しい市場に対応するために、多言語対応と地域密着型の手法を採用しています。Viberの利用率が低い市場で、より認知度を高めるために努力していまして、アジアには専任のチームがあって成長を続けています。

●セキュリティ面はどうなっているのか

――メッセージングアプリは毎日のようにビジネスやプライベートで使うものなので、やはりセキュリティがきちんと構築されているかが気になります。Viberのセキュリティは正直なところ……大丈夫ですか?

 Rakuten Viberは高度なセキュリティを核として構築されています。欧州の消費者団体シュティフトゥング・ヴァーレンテストによると、Viberがセキュリティ部門でトップ3のメッセージングアプリに格付けされています。その理由は、1対1のメッセージから音声通話、ビデオ通話、および全てのプライベートなグループメッセージで、エンドツーエンドの暗号化をデフォルトで有効にしているからです。

 基本的に、私たちはプライベートな会話はプライベートであるべきだと考えています。ユーザーのプライバシーを保護するため、メッセージは配信後、われわれのサーバから削除されます。弊社ではユーザーのコミュニケーションを閲覧したり追跡したりすることはできません。つまり、プライベートな会話を第三者に共有することは決してないということです。

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