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日本で「面白いマンガ」が生まれ続けるのは、なぜ?

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年10月14日 7時35分

 集英社の広報部から発表された、鳥山さんへの訃報。このなかにあった、『ONE PIECE』の尾田栄一郎さん、『NARUTO』の岸本斉史さんからの言葉に、はっとさせられたのです。

 「漫画なんて読むとバカになるという時代からバトンを受け取り大人も子供も漫画を読んで楽しむという時代を作った一人でもあり漫画ってこんな事もできるんだ世界に行けるんだ、という夢を見せてくれました。突き進むヒーローを見ているようでした。」(『訃報』尾田栄一郎)

 「僕も先生のような作品を作りたい! 先生のようになりたい! と、先生の後を追いかけるように漫画家を目指すうちにその喪失感もなくなっていきました。漫画作りが楽しかったからです。先生を追いかける事で新しい楽しみを見つける事が出来ました。先生はいつも僕の指針でした。」(『訃報』岸本斉史)

 鳥山明の跡を継いでメガヒット作品を生み出した2人が、いかに強くこの偉大な先人の影響を受け、その存在を追いかけたのかが切々と書かれています。

 輪廻のようにして、天才から天才へと才能のリレーが行われる営みが、漫画という裾野の頂を高く、より高い次元にいざなうものだと私は考えます。

(菊池健、一般社団法人MANGA総合研究所所長/マスケット合同会社代表)

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