“スタバがある銀行”の集客力はやはりすごかった 渋谷に現れた「緑の店舗」
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年10月25日 8時10分
スタバとコワーキングスペースを併設した銀行が登場
三井住友銀行が、カフェとコワーキングスペースを併設した新形態の店舗「Olive LOUNGE(オリーブ ラウンジ)」の開設を進めている。同行と三井住友カードの共同商品である総合金融サービス「Olive(オリーブ)」をモチーフとした新しいコンセプトの個人客向け店舗だ。
2024年5月にオープンした1号店の「オリーブ ラウンジ 渋谷店」は、1階に銀行とスターバックス、2階にカルチュア・コンビニエンス・クラブ社(以下、CCC社)が運営するコワーキングスペース「SHARE LOUNGE(シェアラウンジ)」を備え、地下1階にはオリーブのアカウント契約者が使える個室やソファもある。
10月7日には2号店の「オリーブ ラウンジ 下高井戸店」もオープンした。三井住友銀行によると、全国約400支店のうち、10%程度をオリーブ ラウンジに切り替える可能性があるという。
オリーブラウンジにはどんな狙いがあり、どんな効果が生まれているのか。下高井戸店の発表会に参加し、三井住友銀行のチャネル戦略部長 泉純氏に取材した。
●気軽に足を運んでもらい、顧客獲得へ
キャッシュレス決済の浸透や取引のデジタル化により、銀行の支店に足を運ぶ人は減っているだろう。キャッシュレス決済を中心に生活している筆者は、数カ月に1度コンビニで現金を下ろす程度で、銀行の支店を訪れることがほぼなくなった。そうした環境変化もあり銀行の店舗が変化してきている。
さかのぼると三菱UFJ、三井住友、みずほの3大メガバンクの店舗数は1990年代にピークに達し、その後は合併などを背景にした支店の統廃合により減少。報道によれば、三菱UFJ銀行は2017年度に515あった店舗が421に(2024年3月末時点)。みずほ銀行も2017年度に約500あった店舗が約310店舗に減っている(2024年7月時点)。
3大メガバンクのうち早期から統廃合を進めてきたのが三井住友銀行で、2001年の合併を経て2003年にはピーク時の1000店から半減。そこからは大きく数を減らさず、2024年10月現在は約400店舗を運営している。
近年は店舗の小型化も進む。駅ナカの商業施設やショッピングモール内に支店を移行して面積を縮小、顧客とのタッチポイントを拡充しつつ、運営コストを削減する狙いがある。
そうしたなか、三井住友銀行が「次の一手」として開設を進めるのが「オリーブラウンジ」だ。本来、「用事がないと訪れない場所」である銀行に、人々が日常的に利用するカフェやコワーキングスペースを設けることで、気軽に銀行に足を運んでもらおうというわけだ。
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